△オレンジ・マクラーレン
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2006年プレシーズンテスト用モデル(2005年仕様MP4-20) ペドロ・デ・ラ・ロサがドライブ
attached(*)1998年仕様MP4-13もプレシーズンマシンはオレンジ
ポストシーズン、というかもうプレシーズンと言った方がいいようなこの頃ですが、スーパーアグリを除く各チームはそろそろ2006仕様のマシンでのデータ取りを始めるころでしょうか･･･。そして２月になれば、続々と2006新車発表会のラッシュ･･･すでにフェラーリはムジェッロでやったそうですが･･･。
で、ここ数年無冠の状態が続いているマクラーレン「銀河帝国」。2005年仕様MP4-20でのテスト、そしてこのバルセロナ合同テストからは2006年仕様MP4-21がお目見えしましたが、マシン・カラーはあの「伝統のオレンジ」です。おそらく２月の新車＆新カラーリング正式発表までのマシン・カラーだと思われますが、上の写真を見てみると、またこの色もヨシ、といったところでしょうか。ウエスト・タバコのタイトル・スポンサーシップは2005年限りで終了しているので、｢WEST｣とロゴが入っているはずのところにはテスト・ドライブを担当するペドロ・デ・ラ・ロサのネームが入っていますが、それもまたイキな感じがします。
プレ・シーズンの「オレンジ・マクラーレン」、そういえば97年シーズン前のMP4-12、続けて98年のMP4-13の時もテスト走行やプレス・リリースバージョンはオレンジでした。このオレンジ、「伝統の」と書きましたが、1968年に創設者ブルース・マクラーレンがチームを興したときにマシンに纏ったカラーだとか。この記事を書くためにちょっとネットサーフィンをしてきましたが(笑)、F1に「ナショナル・カラー」があった時代、何でもブルースの母国オーストラリアのカラーがオレンジだったからだそうです。
今回と97年プレ・シーズンですが、いずれも、それまで長い無冠の時期が続き、前年までのタイトル・スポンサーを失う、という共通の状況があります。1996年までのタイトル・スポンサーは、「セナ・プロ時代」からのF1ファンにはおなじみ＆懐かしいマールボロ。96年シーズン終了当時は、91年のドライバー＆コンストラクタータイトルを最後に無冠が続き、優勝も93年の最終戦でかのアイルトン・セナがマークしたのが最後、という惨惨たる状況でした。今回の状況は、このときと比べればまだ幾分マシかもしれませんが、フェラーリ＆Ｍ．シューマッハ独裁政権の陰に隠れてタイトル獲得は99年以降なく、2005年も19戦中10勝をマークしながらもドライバー＆コンストラクターともにルノーにタイトルをさらわれるというほろ苦いシーズン。キミ・ライコネンはアラン・プロスト(84・88年)に次いで「シーズン７勝をマークしながらタイトルを逃した」２人目のドライバーとなってしまいました。
そういう意味では、今回テスト用のマシンをチーム創設時のオレンジにした、ということはもう一度「初心に帰ろう」というか、総帥ロン・デニスの06年シーズンに賭ける並々ならぬ決意が伺えます。新しいタイトル・スポンサーのボーダフォンは07年からということで、06年はタイトル・スポンサーなしでシーズンを戦うとも言われています。ということなら、いっそのこともう今年はこのカラーリングで通してやってみてはどうでしょうか･･･？？？
ところで、肝心のマシンのスペック、戦闘力についてですが･･･これは『オール・アローン...音速の貴公子』(crqms593さん)の「【ニューマシン】ベールを脱いだマクラーレンＭＰ４／２１」の方をぜひご参照下さい･･･。
"Kimi"とライコネンのネーム・ロゴが入っていますが、これはMP4-15、でしょうか･･･？ 色々調べてみましたが･･･どうにも自信がありません。ポイントはフロントウィングとインダクションポッドの形だと思うのですが･･･。
これは昔なつかし(笑)、アイルトン・セナに自身初のタイトルをもたらした1988年チャンピオンマシンです。この年は全16戦のうちセナ８勝、プロスト７勝の計15勝･･･まさに完勝でした。私らの世代で「マクラーレン」といえばやはりこの色でしょうか。
