△スーパーアグリ2006年(妄想)



さて、スーパーアグリのエントリーが承認された、ということで、モータースポーツ関係のBloggerさん方の次の関心は「チーム体制とかはどうなるの?」「2006年はどれだけやれるの?」ということになるのでしょうが・・・もののついで、というわけではありませんが、もとより緻密な分析はできませんが(笑)、2006年のスーパーアグリを大胆にも妄想してみたいと思います。アホーな与太話ですので、どうか笑い飛ばしてお許し下さい。


06.2中旬 チーム体制の発表
FIAへの申請が受理された後、なかなかチーム体制についての公式発表がなく、F1ファンのネットワーカーたちをやきもきさせていたが、亜久里氏がドライバーを伴い、ホンダウェルカムプラザで記者会見を行う。No.1はもちろん佐藤琢磨、チームメイトには以前から有力視されていた井出有治、ではなく山本左近併せてSA05が始めて公開され、タイヤはBSを使用することが発表されたが、肝心のスポンサーロゴは未だ空白のまま。どうやら某有名IT系企業の「例の不祥事」のため話がまとまらず、小口のスポンサーをかき集めている最中のようだ。

06.2下旬 SA05テスト走行
開幕戦までもう時間がないスーパーアグリ鈴鹿サーキットでようやくシェイクダウン・テストを行うも、初日は早々に琢磨・左近のマシンがコース上で立往生。群がるプレスをかき分けながら亜久里氏は一言「電気系統が・・・」とだけコメントし、モーターホームに雲隠れする。

06.03.12 開幕戦・バーレーン
ついに来てしまった開幕戦、大方の予想に反し、琢磨は予選11位、左近は13位と中団のグリッドを確保。しかし決勝では序盤で琢磨・左近ともピットインしてそのままリタイヤ。亜久里氏は「電気系統が・・・」とコメントするも、左近のインタビューから「予選でタイヤ7セット全部使い切ってしまって決勝はどうにもならなかった。下手に走ってマシンを壊すとヤバイのでリタイヤした」「予選だけでも目立つためにガソリンを超軽めにしてしまった」ことがバレてしまう。

06.04.23 Rd.4 サンマリノ
ヨーロッパラウンド開幕戦となるサンマリノ。ここまで琢磨・左近とも完走なしの苦しいスタート。決勝では、左近が前のマシンに特攻し、その間隙を縫って琢磨が前に出るというまるでブロッカーがQBの進路を作るアメラグのようなフォーメーションでスタートする。琢磨はあわや得点圏内というところまで上がるものの、イモラの競技委員会は「スポーツマンシップに反する行為」と琢磨に黒旗を出し、失格。無言でサーキットを後にする琢磨に代わり、亜久里監督は「あれはね・・・電気系統がちょっと・・・」と言葉を濁す。その後FIAは、スーパーアグリに対して次戦ヨーロッパGPの出場停止処分の裁定を下す。

06.05.14 Rd.6 スペイン
公約どおり何とかニューマシンSA06をカタロニアに持ち込み、予選は琢磨が今シーズン初のシングル・グリッド9位、左近も14位とまずまず。決勝は、琢磨が旧アロウズの伝統を生かした「直線番長」マシンを巧みに操り、各チームのピット・インの間隙を突いて一時は数周にわたってラップ・リーダーに名を連ねる。しかし終盤周回遅れのミッドランドのアルバースを抜こうとして1コーナーで絡み、リタイヤしてしまう。左近は何とか12位完走。レース後、ミットランドのオーナーがボディ・ガードに雇った旧KGBの精鋭を引き連れてスーパーアグリのピットになぐり込みに来るも、亜久里監督は「だからね、エンジンの吹けが急に悪くなってそれでサスペションも4つのうち3つが抜けてしまったんだよね。・・・それでね、琢磨は何とかしようとしたんだけど、電気系統」と訳の分からない応対で煙に巻き、事なきを得る。

06.05.28 Rd.7 モナコ
伝統のモナコ松任谷由美氏が実に15年ぶりに訪問、レース前のレセプション・パーティで亜久里監督、琢磨&左近をユーミンに紹介する。ユーミンの「二人とも私好みのイイオトコねぇ。決勝でちゃんと走らなかったら・・・キミタチに妖怪人間ベラしちゃおうかな(笑)」という意味不明のギャグを真に受けた琢磨&左近は決勝でグリッド最後尾から鬼神の走り。琢磨は6位、左近は8位でレースを完走しチームに初ポイントをもたらす。

06.07.16 Rd.10 マニクール
モナコの後は、マシントラブルが多発し、苦しいレースが続く。決勝は降りしきる雨の中、琢磨は一時3位を走行するも、終盤はタイヤがブローしてスロー走行。そこに、アロンソライコネンと首位争いをしていたミハエル・シューマッハが突っ込んでしまい、両者ともリタイヤ。すぐさまミハエルは夜叉のような顔をしてスーパーアグリのピットに殴り込み、琢磨を見つけるや「何処かおかしくてよけてたんだろ、だったらそのままリタイヤしろ!」と叫び、つかみかかろうとした。亜久里監督はミハエルにタックルして懸命に「だからさ、電気系統なんだよ、電気系統なんだから」となだめようとしたが意味不明のためさらに火に油を注ぐ結果に。琢磨はフジTVのインタビューで「わかんない・・・ボクのマシン、タイヤがブローしてて、でもピットで換えたらまたちゃんと走れたんだよ。で、端に避けてたのに、マイケルが後ろからどかーんってオカマ」と弁明。

06.07.30 Rd.11 ホッケンハイム
高速サーキット、「スピードのメルヘン街道」ホッケンハイムリンク。各チームがエンジンのオーバーヒートに苦しむ中、何故かホンダのV8は「当たり」で、BARに移籍したルーベンス・バリチェロが今季初優勝で「オール・ホンダ」に久々の勝利をプレゼントする。以下2位がチームメイトのバトン、そして予選中団からねばり強いバトルを凌いできた琢磨が2年ぶりとなる3位表彰台、そして左近も4位と87年シルバーストン以来となるホンダ1-2-3-4フィニッシュを達成。亜久里監督に日本のマスコミのインタビューが殺到し、トラブル続きに慣れきっていた亜久里氏、思わず「いやぁ・・・あのね、電気系統が・・・」とつい口走ってしまう大ボケ。

06.08.01 ●●社、スーパーアグリに抗議
亜久里監督が再三再四「電気系統が・・・」と口走ることを受け、各チームにエレクトロニクス関係の技術サポートを提供している英・○○リサーチ社とエロ●ッ●ス社は連名でスーパーアグリに抗議文書を提出。記者会見ではスーパーアグリにだけ電気系統のトラブルが多発することはありえない。何でもかんでも電気系統と言いたいだけとちゃうか」と怒り心頭。

06.09.10 Rd.14 モンツァ
クラッシュ続出でセーフティーカーが3回も入る大荒れの展開。その混乱を何とか切り抜け、終盤のジェンソン・バトンとの競り合いを制して琢磨が今季2度目の3位表彰台をもぎ取る。左近も7位入賞。レース後バトンは「琢磨のドライビングは強引すぎる」「今回はオレが引いたが、こんなことを繰り返してたらF1界に居られなくなるよ」と警告。ネットの掲示板では琢磨のドライビングについて大論争が起き、特に「モータースポーツ掲示板@2ちゃんねる」ではバトン派と琢磨派に分かれてサーバーが一時ポアされるほどの大フレーミングとなる。

06.10.01 Rd.17 上海
スーパーアグリ非公認のチームTシャツがサーキット周辺でゲリラ販売される。白地に正面はチームのロゴ、背中には「電気系統」と朱書されたもの。主催者及びFIAは、警察当局の協力を得て摘発・回収に乗り出すも、時既に遅く相当数のTシャツが売りさばかれ、「犯人」も素早く撤退していた。同じころ「モータースポーツ掲示板@2ちゃんねる」に「【リタイヤの原因は】何が何でも電気系統【スーパーアグリ】」というレスの最後を全部「・・・電気系統」で締めるシュールな展開のスレッドが建てられる。途中でお約束のように「おまいら何アホやってんだよ」との横レスが入るもすぐさま「そういうあなたも電気系統」と切り返される始末で、3日間でPart10までスレが進む事態となる。

06.10.08 Rd.18 鈴鹿
*金曜日午前のフリー走行時に、ヘアピンスタンドに13日の金曜日 ジェイソン・バトン」と書かれた横断幕が、またスプーンカーブのフェンスには「テロよりもエロを タクマ・オブ・ジョイトイと書かれた横断幕が何者かによって掲げられる。ともに「犯行声明」が「モータースポーツ掲示板@2ちゃんねる」に書き込まれており、先のフレーミングの余波と見られる。
*土曜日の公式予選は奇しくも琢磨・左近がスプーンで、バトンがヘアピンでコースアウトし2度の赤旗中断。結果琢磨17位、左近19位、バトン15位。ポールはトゥルーリバリチェロとの激しい争奪戦を制し、2年連続でトヨタのものとなる。予選終了後、暴徒化した一部ファンが表彰式リハーサルに乱入して表彰台を占拠、佐藤琢磨最下位セレモニー」を強行。また、グランドスタンド裏ではスーパーアグリ電気系統オフ会」がゲリラ的に行われ、主催者側が三重県警機動隊の出動を要請するなど場内は一時騒然となる。
*決勝レースはポールのトゥルーリ、2位バリチェロ、3位ライコネン、4位シューマッハ兄、5位アロンソが次々とエンジンをストールさせ、スタート5回やり直しとなる前代未聞の幕開け。その中で琢磨は「変則4回ピットストップ作戦」という大ギャンブルに打って出て上位に進出。終盤は15周にわたるバトンとのトップ争い。バトンは巧みなブロック・ワークで琢磨を翻弄し続けるが、琢磨はファイナル・ラップの1コーナーでバトンに豪快な大外刈りを決めてトップを奪い、そのままチェッカー。この瞬間日本人初のF1優勝という偉業が達成された。表彰台でシャンパンシャワーを浴びながらガッツポーズを繰り返し号泣する琢磨の手には例の「電気系統Tシャツ」がしっかりと握られていたという・・・。当然亜久里監督の許にはプレスが殺到したが、また「電気系統」とか言われてはたまらないのかいち早く機先を制したチームスタッフ亜久里監督を拉致し、モーターホームに押し込んだ。

06.10.22 Rd19 インテルラゴス
今季最終戦は、琢磨・左近2台とも「本当に」電気系統のトラブルによりリタイヤ。「いやぁ・・・電気系統がね・・・」とインタビューに答える亜久里監督は心なしか声が弾んでいた。