●常磐線・北千住駅・・・世代交代への流れ
2月某日・・・所用があって、日帰りですが半年ぶりの上京です(「旅のようなもの」の「Vol19:交通博物館・旧万世橋駅遺構見学」参照)。用事が全て終わり、帰りの新幹線に乗るまでの短い時間でしたが、常磐線北千住駅で列車撮影をやって来ました。いつもの「形式風写真撮り」ですが・・・。
この日はあと基本10両1編成・付属5両2編成を残すのみとなった常磐線103系が終日運用に入る日(運用番号55Hをもじって「松井」とか「ヒデキ」とも言われている)で、まずは17:55発取手行きに狙いを定めましたが・・・特急通過待ちが同時に入線してきて完全ブロック。次の打席(19:44発)でようやくモノにすることができました(笑)。
取手側の前5両付属編成+基本編成10両の計15両・・・関西圏では見られない長さの編成に、上の写真では後ろの方が切れてしまっています。いや、私が下手くそなだけなのですが(笑)。本来なら高運転台車の側も撮りたかったのですが時間の制約もあり、低運クモハのみの撮影となりました。でも常磐線の103系撮影の機会はもうないだろうと思っていただけに、この時期に上京の機会を与えて下さった私の所属所の「偉い人」に深く感謝です。
3月18のJRダイヤ改正で、常磐線の103系運用は姿を消し、これで首都圏の103系定期運用は全て終了することになります。JR西日本エリアでは、103系はまだまだ健在ですが、321系の新製投入により、大阪環状線を軸として大規模な転属・廃車の流れが予想されます。国鉄型車両最大の勢力を誇った103系の終焉はそう遠くない話かもしれません、というかよくここまで保ったなぁ.・・・というのが正直なところでしょうか。
●「103系掲示板」(FAQ集) http://103bbs.kokuden.com/faq/
毎日の運用パターンはこちらで分かります。
●「常磐線運用調査委員会」http://members.jcom.home.ne.jp/joban/
毎日の運用パターンはこちらで分かります。
●「常磐線運用調査委員会」http://members.jcom.home.ne.jp/joban/
取手、松戸、上野等主要駅の具体的な発着時刻はこちらでわかります。
で、103系を置き換えていっているのが上のE231系0番台、ということになります。E231系は、使用線区、用途等により細かい番台設定があり、従来の「通勤型車両」と「近郊型車両」を統合した「一般型」と銘打っているせいもあって、もう既にJRグループの中では最大両数を誇る系列となっているとか・・・。そのバリエーションを簡単に整理しておきましょう。詳しくは、Wikipediaのリンクを貼っておきますのでまたご参考になさって下さい。
今度は「中電」・・・つまり取手から先へ行く中距離電車の主力として長らく君臨してきた415系です。先頭車はクハ401ですが・・・本来相方となる中間電動車モハ401・403は既になく、中間電動車は415系になっています。このあたり、111系と113系の関係と同じですね。この編成は取手側から4両+4両+基本7両の15両。真ん中のステンレス製の4両は1500番台車ですね。それにしても、このクハ401、アンチクライマーとジャンパ栓、そして貫通幌がいかにも「国鉄型」という感じで趣味的には好きなのですが・・・巷に言う「常磐線宴会電車伝説」の舞台となっているのはほかならぬこの系列で、沿線の利用者のイメージはもう一つ芳しいモノではないかもしれません。
先の中電用415系を置き換えていくのが上のE531系で、実際に昨年7月から営業運転に投入されています。スタイリングも中身もいわばE231系近郊タイプの交直流版といったところでしょうか。常磐線の中電運用をこの系列で置き換えた暁には、本格的に130km/h運転に対応したダイヤが組まれることになるようです。スタイリング的には悪くないと思うのですが・・・どうも先頭車の妻面の塗り分けが、これでは金太郎さんみたいで、ちょっと野暮ったい感じがしてしまうのですが・・・いかがでしょうか?妻面全体に紺のキャラクターラインではいかがなモノでしょうか・・・?私としては、これでまた貫通型・前幌付きの車両が一つなくなってしまうので、正直少し寂しい感じがどうしてもしてしまいます。
あと、中電用415系を置き換えていく系列として、土浦までの限定運用に使われている「ドレミファ・インバータ車」E501系もありますが、今回の撮影では残念ながら空振りに終わりました。E531系と併せて、ご参考までに下にWikipediaのリンクを貼っておきます。