◆Vol20:青い18きっぷ1984

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また「春の青春18きっぷ」の季節がやってきました。普通列車(快速・新快速等含む)が5日間乗り放題で11,500円・・・今は一枚のチケットで5日分となっていますが、1982年に青春18のびのびきっぷ」としてスタートしたときは1日券(写真中)が3枚と2日券(写真下)が1枚と分かれていて1冊の冊子状(8,000円)になっていました。

その後青春18きっぷとなって1日券4枚と2日券1枚で10,000円、1985年には1日券5枚で10,000円・・・そして1日分ずつ5枚に分割していたのが1枚にまとめられ、さらに紙印刷からマルス打ち出しへと変わり・・・今では値段も11,500円となりました。一方、従来の紙印刷版も「常備券」という名目で生き残り、コアなファンの方々は遠隔地の駅から通信販売で常備券を入手されているようです。

上の写真は、1984(昭和59)年、私が大学の合格発表前の気晴らしに旅行したときのもので、当時19才と7ヶ月・・・ってトシが完全にバレてしまいますね。高校・予備校の「4年間」の苦楽を共にした仲間たちと6泊7日の日程で東は群馬、西は広島までとにかく鈍行を乗り倒しました・・・。泊まりは、友人の親戚宅で1泊、現役で横浜国立大へ行った高校時代の友人の下宿で2泊、あとの3泊は車中泊・・・と本当に安上がりな旅でした。

その6泊7日の日程は、だいたい下のような感じだったでしょうか。

(1) 京都【113系EC】米原165系EC】豊橋【119系EC】天竜峡165系EC】辰野【115系EC】松本【115系EC】信濃大町<泊>
(2) 信濃大町115系EC】松本【115系EC】小淵沢【58系DC】小諸【115系EC】軽井沢【115EC】長野
115系新宿夜行】
(3) 新宿【103系EC】錦糸町113系EC】安房鴨川【113系EC】津田沼・・・新津田沼新京成京成津田沼
【京成】日暮里【103系EC】横浜【103系EC】石川町<泊>
(4) 横浜・東京観光<泊>
(5) 石川町【103系EC】川崎【103系EC】尻手【101系EC】浜川崎【101系EC】扇町【101系EC】鶴見
【103/113系EC】茅ヶ崎【35系DC】橋本【103系EC】八王子【20系DC?】高崎【115系EC】赤羽【103系EC】
池袋【103系EC】東京【165系大垣夜行
(6) 大垣【近鉄揖斐線】桑名【113系EC】名古屋【165系EC】米原113系EC】京都【827レ「山陰」】
(7) 米子【115系EC】新見【58系DC】備後落合【58系DC】塩町【40系DC】府中【105系EC】福山【115系EC】岡山【115系EC】網干113系EC】京都

こうやって見てみると・・・車種のバリエーションはあんまりないですね。このコースで今だったら・・・JR東海313系とか、JR東日本のキハ110系とか地域スペシャルの車両が多数登場してくるでしょう・・・ってそりゃそうか、国鉄時代の車種は用途によって全国一律にほぼ標準化されていましたから。また、急行削減・特急格上げで運用を解かれた58系気動車がローカル線の普通列車に転用されるようになったのはこのころあたりからでしょうか・・・。

あと、この旅行での想い出・・・そりゃぁもうたくさんありすぎて全部書いてたらおそらく一晩あっても足りないくらいですが・・・その中で5つ上げるとしたら・・・こうなるでしょうか。

●とにかく飯田線(豊橋-辰野)は長かった。196kmという距離もさることながら駅が多い。その数96。
  途中で1回降りて休憩したほど。辰野に着いた瞬間、同行の友人と固い握手(笑)。
●池袋のサンシャイン60のエレベータ(当時世界最速)に乗って、縦Gに弱い私はすっかり頭がくら
  くらしてしまった・・・。
●赤羽駅赤羽線に乗り換えようと歩いていたら・・・私たちが降りた高崎からの電車めがけて赤羽線
  103系から乗り換え客の大群がまるで土石流のように突進してきた。一同流れの中でなすすべなく
  呆然としながら・・・「東京は恐い所や」。
●浜川崎駅・・・南武線鶴見線でそれぞれ駅舎があって、乗り換えにはいったん改札の外に出なけれ
  ばならなかった、というより、周囲のえもいわれぬ場末感に改めて旅をしていることを実感。
●夜行2連泊で最終日の芸備線は「ひたすら爆睡」。気が付いたら雪の備後落合。そこで食った昼飯
  はドムドムハンバーガー・・・駅の待合室の中にキオスクみたいな感じでお店があった。

この旅行の「写真」なんですが、実は自分ではカメラを持って行かなかったので、ほとんど手許に残っていません。列車の写っているモノは、野辺山駅で撮ってもらった1枚だけです。いや、写真がたくさんあったら、単発モノの記事ではなく、「1984青春18きっぷ」とかいう書庫を作ってシリーズ化しているはずですね(笑)。

ちなみに、冒頭のところで触れた「常備券」ですが、詳しくはさくらこさん(さくらこの「一期一会」汽車旅日誌)の「★春用「赤券」18きっぷあります(^-^)/★」に具体的な購入ガイドが載っていますので、マルス券では味気ないと思われる方は、狙ってみてはいかがでしょうか・・・。それにしても・・・さくらこさんの「常備券アーカイブス」には圧倒されます。

この旅行の後ですが・・・1回で青春18切符を1冊使い切るような旅行はこの時が最初で最後です。また、5日分が1枚にまとめられるようになってからは・・・毎回悩むのですが、これまでのところまだ買ったことがありません。でも今回は、さくらこさんの記事を読ませていただいて、使い残し覚悟で買ってみるか、金券ショップでも覗いて見ようかなぁ・・・と考えています。今の所のターゲットは、水郡線茨城交通あたりでしょうか。もちろん帰りは東京から新幹線になるでしょうが・・・。「2日間オレを自由にして」と共働きのヨメさんには目下交渉中ですが、「旅費も出したるからタバコやめい」と言われ、またまた大いに悩んでいるところです。


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小海線野辺山駅 キハ58系普通列車 1984年3月