▲Rd3オーストラリアGP:勝手にF1ドライバーズ・コンテスト

ちょっと、いや結構「筆が滑る」部分も多々あるとは思いますが、その怒りは笑って受け流しつつも、コメント欄へぶつけて下されば幸いです。

第3戦 オーストラリアGP

●ポール・ポジション ジェンソン・バトン(ホンダ) 通算3回目
●優 勝 フェルナンド・アロンソ(ルノー) 通算10勝目

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◎F1.Racing-Live.comより
http://f1.racing-live.com/f1/jp/photos/2006/gpmelbourne/diapo_354.shtml

3戦して2勝。盤石の体制を誇るフェルナンド・アロンソ



【今回「頑張ったドライバー」】

フェルナンド・アロンソ(ルノー・優勝) 12点

本人曰く「今回は楽なレースだった」。セーフティカーが4回も入る展開で、その度に他のチームがタイヤのグリップをキープするのに苦労していたをの尻目にアロンソは最初の再スタートで首位のバトンを易々とパス、ピット・インの時以外はトップのポジションをキープしてそのままゴールした。3戦して2勝、予選ポールはなくてもこの結果。ナノが頑張っている、というよりは他が勝手に「一人上手」してコケている、とは言い過ぎだろうか。この後のヨーロッパラウンドの展開次第では、早々とルノー&ナノのタイトルが決まってしまうかもしれない。何度でも言うが、他のドライバーはナノにあっさりと先行を許して、それでもいいのか。現状では、アロンソが「取りこぼす」のはチームメイトがポールを獲った時とアタマの線がキレたヤツから「テロられた」時以外には考えられない(爆)。

キミ・ライコネン(マクラーレン・決勝2位) 4点

やっぱりナノを追えるのはキミだけ、ということか。開幕前の下馬評にもかかわらず、ここまでキミは表彰台2回、モントーヤも入賞2回とマクラーレンはそこそこの結果を残している。ただ惜しむらくはキミの「鬼神の走り」が勝つため以外に使われていることである。もう12点を用意してずっと待っているのだが・・・。とにかくそろそろ「本気の本気」を出してもらいたい。

ラルフ・シューマッハ(トヨタ・決勝3位) 3点

開幕戦はメタメタだったトヨタ&ラルフだが、徐々に速さを取り戻してきた。で、混戦の中しっかり3位表彰台をゲットし、今後のマシンの進化に期待を持たせるレースとなった。まだまだルノーマクラーレンと互角とはいえないにしても、ウィリアムズのころからそうだが、マシンが悪いなら悪いなりに結果を出してみせるところはさすがラルフといったところか。それにしても気になるのは未だアンラッキーから抜け出していないトゥルーリ。自分は序盤にまたもやリタイヤ、チームメイトは連続入賞で表彰台と来れば心中穏やかではないだろう。

デビッド・クルサード(レッドブル・決勝8位) 1点

何気にBMWハイドフェルト&ジャックが4位と6位とダブル入賞していたり、ホンダのバリチェロが7位フィニッシュで今季初ポイント、そして今回のスーパーアグリは琢磨&井出が揃って完走、琢磨はジャンプ・スタートをキメて中団でのバトルに参加できた・・・というトピックがあったものの、最後の1点は、「イエローが振られている間の追い抜き違反」をアピールして認められ、初入賞の喜びに湧くトロ・ロッソスコット・スピードを引きずり降ろして8位・1ポイントをもぎ取ったDC先生に捧げたいと思う。当然のアピールをしただけ、とも言えるが、何かDC先生がカラむとそこはかとないエゲツなさが漂うのは気のせいだろうか。「そこまでして1点ほしいのか」-言ふもおろかなり。天国から地獄へ引きずり降ろされて我を失ったスピードは競技委員会のヒアリング中にあろうことかDC先生に暴言を吐き、チャンピオンシップ・ポイントだけでなくお金も失ったという。「いぢわるじじい」への道を正しく歩んでいるDC先生。願わくばその矛先をアロンソライコネンといったクラスにも向けてほしい(笑)。

ジェンソン・バトン(ホンダ・決勝10位) 0点

「レーシングオン」誌の「本家ドラコン」ではしばしば見られた「0点&ネガティブコメント攻撃」・・・やってみましょう。3回目のポールからのスタート、今度こその期待も空しく、タイヤのグリップ不足に悩むバトンはスタート直後からアロンソにつつかれ続け、それは何とか凌いだものの、1回目のセーフティカー導入後の再スタートであっさりとアロンソに先行されてしまう。後はもういつも見慣れた光景だった。2回目のセーフティカー導入後の再スタートではさらにライコネンにまでパスされてしまう。とどめの一発ファイナルラップ最終コーナーでのエンジンブロー。チームは次戦エンジン交換によるグリッド降格を避けるため敢えてフィニッシュライン手前でジェンソンのマシンを止めさせた。頑張っていないわけではない。でも何かが足りない。フジのF1実況はジェンソンに「女王陛下のスピードスター」とかいうキャッチ・フレーズを付けているが、そもそもそれがいただけない。フルタチ氏ならもっと的確にバトンが今置かれている状況を踏まえてキャラクターを立てるはずだ。「勝利への大臨月、チームの帝王切開が必要か」「一生優勝できないかもしれない症候群」「ジェンソンは今日もダメだった」とか・・・「勝利の女神から逆セクハラ」ってむちゃくちゃ言ってるなぁ。

ミハエル・シューマッハ(フェラーリ・決勝リタイヤ) 0点

開幕戦で魅せた「ミハエル復活」は何かの間違いだったのか。2戦目はエンジンブローによる予選グリッド降格、決勝は懸命の追い上げで入賞にこそこぎ着けたが、今回はフロントタイヤのグリップ不足をどうしても克服できず、ペースが上がらない。レース中盤、あろうことかトロ・ロッソのマシンに抜かれた場面は、王者ミハエルとは思えない切なさを感じさせた。その後何とか6位まで追い上げたが、最後は最終コーナーで外にはらみすぎてマシンのコントロールを失いレース終わり。マシンを降りたミハエルがトヨタのピットを通って帰っていったのがなにやら意味深というか思わせぶりだった。「もう来年はトヨタにでも乗ってやる宣言」なんだろうか。次のイモラでも精彩を欠くようなことがあれば、いよいよ「そのとき」が来てしまうのかもしれない。


序盤3戦は結局ルノーの3連勝。他のチームには不運があったり、ちょっとしたミスをやらかしたりしているのに対して、ルノーはマシン的にもドライバー的にもほとんど穴がない。これからの3週間他のチームがどれだけ体制を立て直してくるか。次のサンマリノGPが「ストップ・ザ・青組」のラウンドとなるか。グランプリ・ウィークは4月21日から始まります。


【「今回頑張ったドライバー」第3戦までのランキング】
1位 24点 フェルナンド・アロンソ(ルノー)
2位 10点 ジャンカルロ・フィジケラ(ルノー)
3位 8点 ミハエル・シューマッハ(フェラーリ)
4位 5点 キミ・ライコネン(マクラーレン)
5位 3点 ラルフ・シューマッハ(トヨタ)
5位 3点 ニコ・ロズベルグ(ウィリアムズ)
7位 2点 ジェンソン・バトン(ホンダ)
7位 2点 アンソニー・デビッドソン(ホンダ)
7位 2点 佐藤琢磨(スーパーアグリ)
10位 1点 デビット・クルサード(レッドブル)