▲Rd11フランスGP:勝手にF1ドライバーズ・コンテスト

ちょっと、いや結構「筆が滑る」部分も多々あるとは思いますが、その怒りは笑って受け流しつつも、コメント欄へぶつけて下されば幸いです。

第11戦 フランスGP(ヌベール・マニ=クール)

●ポール・ポジション ミハエル・シューマッハ(フェラーリ) 通算68回目<最多記録更新中>
●優 勝 ミハエル・シューマッハ(フェラーリ) 通算88勝目<最多記録更新中>

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【今回「頑張ったドライバー」】



フェリペ・マッサ(フェラーリ:決勝3位) 8点

今回のキーマンは、何と言っても予選2位でアロンソの前に出たマッサだった。新品タイヤを履いてスタートダッシュを決めようとしたナノのギャンブルをことごとく凌いでみせたあたりは圧巻だった。解説の森脇さん的に言えば本当に「いい仕事をした」。その間にエースのミハエルは十分なマージンを稼ぎ、ナノ&ルノーは「変則2ストップ」に切り替えて2位を確保するのがやっとだった。そのまま2位をキープできればなおのことよかったが、フェラーリのナンバーツーとしては十分な働きだったといえる。報道では「チームはマッサのパフォーマンスに不満」とのことだが、アロンソを焦らせ、2位確保でよしとさせたのだから今回はそこまで言ってしまっては気の毒だろう。むしろミハエルの勝利に貢献した点を積極的に評価するべきだと思う。あとは「ミハエルに何か」があった時に彼のポジションを引き継げるか…。

ミハエル・シューマッハ(フェラーリ:優勝) 5点

今回まずミハエルがやらなければならなかったのは、予選でアロンソより前に前に出て、できればポールを獲ることだった。予選でのほとんどレースと見紛うばかりのナノとの先陣争いはまさに2人の意地のぶつかり合いだった。チームメイトのマッサの働きもあって得たこの1勝は大きい。ルノーのお膝元とも言える完全アウェーのマニ=クールでの勝利で、チャンピオンシップが少し面白くなってきた。

フェルナンド・アロンソ(ルノー:決勝2位) 4点

レース・ウィークの前、ナノとしては「でもヨーロッパに帰ったらこっちの方が強い」とたかをくくっていたのではなかろうか。でも予選はミハエルに遅れを取り、マッサにまで間に割って入られた。しかもニュータイヤを履いて臨んだスタートダッシュのギャンブルも封じられてしまう。いつもなら勝利を決定的なものにするはずの第2スティント…また間の悪いことにこういう時に限って周回遅れにも悩まされる。腕を振り上げて怒ってみせたのはある種の「若さ」だろうが、高速シケインへのアプローチに今シーズン初めての「ナノの必死さ」を見た感があった。この必死さがいい。そして「変則2ストップ」に作戦を切り替え、何とか「被害を最小限度にとどめた」のはさすがディフェンディング・チャンピオンといったところだろうか。

ラルフ・シューマッハ(トヨタ:決勝4位) 2点

ここに来てホンダが沈んでいくのと入れ替わるように浮上してきた感のあるトヨタ。今回は表彰台を狙いつつマシントラブルで泣いたトゥルーリに代わってラルフが4位入賞を果たした。トヨタの好調の要因としては、マシンの開発が進んできていることにも増して、BSタイヤのパフォーマンスがここに来て上がってきていることが大きいとも思われる。逆に言えば今シーズン限りでF1から撤退するミシュラン・タイヤの開発が止まったのか…。もともと勝てる力のあるラルフ、そういう展開になれば、ひょっとしてホンダでなくトヨタに「その時」の芽が出てくるのでは…とは言い過ぎだろうか。

ペドロ・デ・ラ・ロサ(マクラーレン:決勝7位) 1点

ファン=パブロ・モントーヤの思いがけない「自爆」によって突如本レースでドライブする機会が巡ってきたテストドライバーのペドロ。1年余りのブランクも何のその、熱い中団バトルから最後は抜け出して7位・2ポイントをゲットしてみせた。しかし「出入りの多かった」レース展開はやっぱりロン・デニスには不満なのか…レース後、ロンはモンちゃん復帰の可能性を示唆するコメントを残したとか。だからさぁ、そーゆー風に駆け引きすんのはやめろって(爆)。誰でもいい、かつてのゲルハルト・ベルガーのようにロンをとことんまでオチョクリ倒せるドライバーの出現を望みたい(爆)。



【「今回頑張ったドライバー」第11戦までのランキング】
1位 69点 フェルナンド・アロンソ(ルノー)
2位 52点 ミハエル・シューマッハ(フェラーリ)
3位 26点 ジャンカルロ・フィジケラ(ルノー)
4位 17点 フェリペ・マッサ(フェラーリ)
5位 11点 デビッド・クルサード(レッドブル)
6位 10点 キミ・ライコネン(マクラーレン)
7位  5点 ラルフ・シューマッハ(トヨタ)
7位  5点 ニコ・ロズベルグ(ウィリアムズ)
7位  5点 マーク・ウェバー(ウィリアムズ)
10位  4点 ファン=パブロ・モントーヤ(マクラーレン)
11位  3点 ヤルノ・トゥルーリ(トヨタ)
11位  3点 アンソニー・デビッドソン(ホンダ)
11位  3点 ルーベンス・バリチェロ(ホンダ)
14位  2点 ジェンソン・バトン(ホンダ)
14位  2点 佐藤琢磨(スーパーアグリ)
14位  2点 ニック・ハイドフェルト(BMW)
17位  1点 ペドロ・デ・ラ・ロサ(マクラーレン)
17位 1点 ビタントニオ・リウッツィ(トロ・ロッソ)
17位  1点 アレクサンダー・ブルツ(ウィリアムズ)
17位  1点 ジャック・ビルヌーブ(BMW)