▲ジジイは邪魔だ・レート

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*今回の「古館語録」は、同郷の元F1チャンピオン、ケケ・ロズベルグのマネジメントを受け1989年終盤にオニクスからF1にデビューをしたJJレートです。

JJの正式なフルネームは、"Jyrki Jarvilehto"(aの上にウムラウト)、日本語のカナ標記では「イルキ・ヤルビレート」となるそうですが、原語のフィンランド語の発音がヨーロッパ圏の人でも難しいため、レースネームは"JJ Lehto"と称していました。そういえば、お師匠さんのケケも正式には"Keijo Erik Rosberg"「ケイヨ・エリック・ロズベルグ」でした。


(1)ジジイはジャマだ・レート

「Jジジイは」「J邪魔だ」レート…ということですか(笑)。デビュー3年目の91年、ジャッドV10(!)を載んだスクーデリア・イタリアに移籍してようやく力を発揮しはじめた頃のフレーズです。初ポイントがサンマリノGPの3位表彰台というのもまたなかなか彼らしいところでした。

(2)走るプレッピー野郎

長身、金髪、碧眼…確かにF1レーサーというよりはアメリカのアイビーリーグを目指すいいとこのボンボン、という風情でした。でも当時のレーシングオン誌では、ちょっと前歯が出ているところから「イヤミさん」に似てるとか言われ"JJ"に「シェーシェー」とかふりがなを打たれたりしていました。でもってある時「GPS」(ドライバーの写真に適当にフキダシを付けて遊んでたコーナー)に「シェー」のポーズをしたJJの姿が大きく載っていました。本人は意味が分かってやっていたのでしょうか(爆)。

(3)顔面エナメル質

「プレッピー」と持ち上げ(?)といて、またいきなり落としますか(笑)。確かにフィンランド人の顔はミカとかキミもそうですが、ヨーロッパ系の彫りの深い顔立ちというよりはちょっと東洋的なきめ細かなツルっとした感じでしょうか…。わけわからんな。

(4)ヘルメットの下からはみ出た金髪が一瞬風になびいた!

91年カナダGP・オーバーテイクシーンでの古館絶叫。それあんたホンマに見えたんか(爆)。


1988年のイギリスF3選手権を制し、マールボロからのスポンサードも受け、F1デビュー前にはフェラーリのテストドライバーも務めて前途を期待されていたJJですが…残念ながら94年シーズン前のテストでのクラッシュが尾を引き、ベネトンに抜擢されたチャンスを十分に生かせないままF1から去ることとなってしまいました。でもその後はツーリングカーレースやアメリカン・ルマンシリーズ等でアウディ使いとして活躍、1995年(マクラーレンGTR)と2005年にはルマン24時間レースで優勝しました。

今年でちょうど40歳になったまだまだ現役のJJ、だんだん風貌がお師匠さんのケケに似てきたように感じるのは…決して気のせいではないと思います(笑)。