▲ジャック、F1から引退?

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BMWのテクニカルディレクター、マリオ・タイセン

http://f1.racing-live.com/f1/jp/headlines/news/detail/060808171050.shtml

先日のハンガリーGPから次戦トルコGPまでは3週間のインターバル。F1もちょっとした「夏休み」といったところでしょうか…。

マクラーレンのファン=パブロ・モントーヤに続いて、BMWのジャック・ビルヌーブまでもがこのまえのハンガリーGPでシーズン途中でのチーム離脱を発表してしまいました……。いずれも言わずと知れた暴れん坊将軍にしてアグレッシブなファイター。2人ともこのところチームとの関係は必ずしも良好とは言えない状況ではあったのですが、シーズン途中、しかも佳境に入った段階でチームを離れなければならないほどのものだったのでしょうか。

それにしても、ツンデレロン・デニスはともかくとして、BMWのマリオ・タイセンとかいうおっちゃん、何となくあの「ホストの愛田社長」というか、カンカン帽でも被ったら「ドイツの月亭可朝みたいな顔してて今ひとつ信用できない、というかありていに言ってうさんくさい。ジャックを切って新進気鋭のサード・ドライバーのロバート・クピカを据えたのはともかくとして、一方でミハエル・シューマッハに来季115億円のオファーを出していたそうな。ジャックに出す金はなくてもミハエルにはそれだけ出せるのか。

F1-Live.comの記事によれば…

「私の立場のような人がマイケル(ミハエル・シューマッハ)のことを考えないなんて、間違ったことだ」
また、現段階では、チームがシューマッハに勝てるマシンを用意できないとも認めた。
「2008年になれば、勝てるようになるはずだ」

これって、見るからにアヤシげな話ですねぇ…というか、ミハエルに115億も出すお金があったら、その分で本当に勝てるマシンを用意してジャックに思う存分暴れさせた方が安くつく、とは思わないのでしょうか…思わないんでしょうね。やっぱり、ああいう父親譲りの直言直情型のドライバーは、自動車メーカーの技術屋さんには扱いづらいのでしょうか。でもいざクルマに注文付ける段になったら、ミハエルはジャックの比じゃない、とある意味思うのですが。

また話が逸れてしまいましたが…Autosport Webの「この話題にもの申す!投票コーナー」の第2回で、
ビルヌーブに来年もF1にいて欲しい? そうではない?」
という投票が行われたようです。
(http://news1.as-web.jp/vote/002r.html?b6Ec=1&w8G4=1&b6Ec=1 閲覧には無料会員登録が必要)

結果は…「いてほしい」が64%、「そうではない」が36%と、日本でのジャック人気の一端を証明する内容となっていますが、私が興味を引かれたのは、むしろ「そうではない」の理由でした。簡単にまとめると下のようになるでしょうか…もちろん私は「いてほしい」に1票ですが。

*F1ではなく、実力を発揮できるカテゴリー(NASCARとかCARTDTMとか)で活躍してほしい。
*しょぼいチームで給料減らして乗るくらいなら別の道に進むべき。
*もうドライバーとしての盛りは過ぎた…後進に潔く道を譲るべき。
*オールドファンにとっては残っていて欲しい存在だけど、客観的に見て醜態を晒すより引き際が大事
 かな。と
ビルヌーブに限らず若手に道を譲るべき! シューマッハなんか絶対にやめるべき!F1をつまらなく
 していることに気付いて欲しい!
*過去の栄光にしがみついている。
*遅いくせにわがままな言動がよくない。
*ウィリアムズ時代には、印象に残る名シーンも沢山あったけど、今はどうでもいい。遠慮のない言動
 も鼻につく。自分が言われると「とても傷ついた」とか言うくせに
*いつまでもF1にいてもみっともない。さっさと辞めて後進に道を譲るべき。97に良いマシンに乗れて
 チャンプになったとはいえ、ここ数年は惨めなもの。辞めるタイミングを逃すとビルヌーブ家の名に
 泥を塗ることをさっさと自覚すべき。

もっとまとめてしまうと…下のとおりになります。

(1) F1でなく、新しい環境で暴れ回ってほしい。
(2) もうドライバーとしてのピークは過ぎたのだから潔く身を引いて若手に譲れ。
(3) わがままな言動のわりには結果を残せていないのだからもうそれでいい。

(1)は確かにそうかも。ジャック自身がマリオとか国さんみたいに「レーシングマシンをドライブするのが心底好き」なら、別にF1だけがモータースポーツじゃなし、自分を迎え入れてくれるカテゴリーでモチベーションを発揮した方がいいのかもしれません。モンちゃんとNASCARでやり合うのなら、自ブログで「ドライバー定点観測」とかいうコーナーを作ってみてもいいかな、と思ったりもします。

(2)はまぁそうかもしれないのですが、ジャックとかミハエルの存在が「若手のステップアップの妨げ」になるとまでは言い過ぎなのでは、と思います。どこのカテゴリにも「若い芽を摘む」(笑)古株がいたりするものなのですが、そういう古狸に摘まれてしまうような若い芽はまぁしょうがないというべきでしょう。というか、ジャック全然若い芽摘んでないし…むしろタイセン氏に摘まれたと言った方がいいかもしれません(爆)。

(3)は…ジャックのある意味アクの強いキャラクターは好き嫌いが分かれるのも致し方ない、といったところでしょうか。

「ピークは過ぎた」「腕が落ちた」「引き際が大事」といろいろ言われているジャックですが、今季は6位、7位各1回に8位2回と計7点をマーク、中団グループの主として君臨(爆)していただけに、まだまだ「若手ドライバーのスパーリングパートナー」というか「若き芽を摘むいぢわるじじい」としての役回りがあるのでは…と思えてなりません。DC先生では……本当に「ただのいぢわるなオジサン」ですから(爆)。



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2003年日本GP直前にBARを離脱…鈴鹿サーキットの看板でもなんとなく表情が虚ろなジャック(中)