▲Rd14トルコGP:勝手にF1ドライバーズ・コンテスト

ちょっと、いや結構「筆が滑る」部分も多々あるとは思いますが、その怒りは笑って受け流しつつも、コメント欄へぶつけて下されば幸いです。

第14戦 トルコGP(イスタンブール)

●ポール・ポジション フェリペ・マッサ(フェラーリ) 初ポール
●優 勝 フェリペ・マッサ(フェラーリ) 初優勝<通算67戦目>

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【今回「頑張ったドライバー」】




「絶対的なNo.1」が君臨しているチームでNo.2ドライバーが勝つことがあるとすれば……月並みだとは思うが1)予選でエースを出し抜いてポールを奪る2)エースに「何か」があって遅れなおかつそのポジションを受け継げる場所にいる、のどちらかあるいは両方の条件を少なくとも満たす必要があるが、いずれも並大抵のことではない。でも今回のフェリペは渾身の予選アタックでミハエルからポールを奪い、決勝も危なげないレース運びで堂々とキャリア初優勝をマーク。1年のうち、1回か2回あればいいチャンスを彼はしっかりつかんでみせた。なるほど、フェラーリが欲しがるはずだ…と今更ながらに納得させてもらった。


「自分の中の速さ」を持て余すかのように序盤でクラッシュに巻き込まれ、早々とリタイヤしてしまったチームメイトを尻目に、ペドロは予選12位からのスタートながら、中団バトルをねばり強く戦い抜いてポジションを少しずつ上げ、最後は5位でフィニッシュしてみせた。中年のおっさんの私が言っても仕方がないが、確かにキミはイケメンだが、どっこいペドロだって味があっていい「仕事人」の顔してる。でもロンにとっては、こういうドライバーは「都合のいいときだけに使う」キープ君なんだね。何やら「スペインのマーティン・ブランドルになりそうな気配…。ナノのような若いドライバーにはこういう「落ちついているけどここぞというとき速い」ドライバーがチームメイトになったほうがいいのでは、と思う。


予選では今回もまたフェラーリの後塵を拝してしまったナノ。今回もまたポイントを縮められてしまう展開だったが、今回はセーフティ・カーの導入がナノを救った。各車一斉にピットインを始めた展開の中で、今回はツボにはまってしまったのはミハエルの方だった。順位を入れ替え終盤、何度かミハエルに詰め寄られながらもストレートスピードを利して何とかミハエルの前でフィニッシュ、逆に2点突き放してチャンピオンシップをまた一歩有利にした。表彰式後のインタビューも冷静そのもの。これでまだ25歳だというのだから恐れ入る。


セーフティーカーが入ったときの、あの「マッサと同時ピットイン」とは一体何だったのだろうか…タイヤが保たなかったのか、何かの判断ミスなのか、それとも、アロンソを出し抜くためのギャンブルだったのだろうか。フェリペのピット作業を待つ時間、アロンソとのタイム差等々…。だがその同じ時にナノもピットイン。みすみす2ポイントを詰めるチャンスを失ってしまった。あと4戦で12ポイント差…まだチャンスはある、のか?

ジェンソン・バトン(ホンダ:決勝4位) 1点


前戦ハンガリーでの待望の初優勝の後、どんなレースをするのか注目を集めていたジェンソン。上位の3人には絡めなかったが、確実に4位入賞はさすがといったところか。レース上での「頑張り」は第三ピリオドに進めなかったバリチェロ(決勝8位)の方が際だっていたようにも見えるが、取りあえず結果を残したバトンの方に1点。


F3ユーロシリーズを今季の主戦場とするドイツのセバスチャン・ベッテル弱冠19歳で現在ユーロF3のシリーズ2位に付けている彼は今回初めてF1の公式セッションにBMWザウバーのサード・ドライバーとして参加、いきなりのトップタイムをマーク、一躍その存在を知られることとなった。何だかんだ言っても、こういう新星が出てくるモノなのだ…と改めて思う。来季FIAはサード・ドライバーの金曜セッションの走行はヤメにするそうだが、こういうドライバーや地道にテストに精を出すドライバーに走行のチャンスを与えるためにもこの制度は続けて行くべきじゃないかと思えてならない。

【関連リンク】
ベッテル、イタリアGPにも参加(F1-Live.com)





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