▲Rd15イタリアGP:勝手にF1ドライバーズ・コンテスト

ちょっと、いや結構「筆が滑る」部分も多々あるとは思いますが、その怒りは笑って受け流しつつも、コメント欄へぶつけて下されば幸いです。

第15戦 イタリアGP(モンツァ)

●ポール・ポジション キミ・ライコネン(マクラーレン)<通算12回目>
●優 勝 ミハエル・シューマッハ(フェラーリ)<通算90回目>(最多記録更新中)

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【今回「頑張ったドライバー」】




おそらく「ミハエル引退」のシナリオは、少なくともルノーのラインナップの方向性が示された8月上旬あたりには既定のものとなっていたのだろう。そして、発表のタイミングもモンツァ、と決められたのだと思われる。しかしここ2戦、アロンソとの差を詰めるべく打ったギャンブルがことごとく裏目に出て、リズム的には決していい方向ではなかった。しかもモンツァの予選では、燃料軽めで「ポールだけ狙ってきた」(と思われる?)ライコネンの後塵を拝してしまう。でも「ここ一番」で勝ってみせるミハエルはやっぱり役者だと思う。しかもミハエルのいつもの勝ちパターンで。

シーズン前半のルノーアロンソの独走ぶりから考えれば、よもや思ってもみなかったこの展開。ミハエル優勝、ナノはリタイヤで一気に形勢を挽回してしまった。ルノーは、マスダンパーがフランスGP後に「違反」とされたのが痛かったのだと直接的には思うが、この結果はひとえにミハエルが諦めずにハードプッシュを続けたからだ、と考えたい。フェラーリの地元で満を持した勝利、そして引退発表。「期待されてF1界に入り、タイトルを何度も獲って最後は惜しまれつつ去る」というあまりに理想的なシナリオを16年かけて貫きとおそうとしているミハエルにやはり今季最多の15点を付けずにはいられない。



ミハエルがポールショットを決めたその直後に彼を上回るスーパーラップ。決勝は早々と1回目のピットに入ったことから、予選は「燃料軽めでポールだけ狙いに来た」のはおそらく間違いない。そして決勝は「ピット・イン・オーバーテイク」でミハエルに先行されてしまったが、ここ2戦のリズムの悪さを払拭する2位表彰台は「やる時はやるよ」と来季のフェラーリ入りに向け、モンツァの大観衆の前できっちりとアピールしてみせたところに3点。もちろん勝てれば言うことなしだったが…。残された「仕事」は、残り3戦で1勝でもマークしておくことだと思う。


ロバート・クビカ(BMWザウバー:決勝3位) 1点


ジャックに代わって後半戦レギュラーとなったクビカ、なかなか今回もリズムがよかった。終始表彰台圏内を走り続け、結果3位。ポーランド人初のF1ドライバーとして、来季はチーム共々あなどれない存在になる予感を感じさせる。ミハエルの「役者ぶり」がなければもっと点を付けてもよかったと思う。ジャックを切ったのは、ファンとして残念だが、チームとしてはやはり正解だった、ということなのか。ちょっと寂しいがこれが「世代交代」のリアルなところか…。


佐藤琢磨(スーパーアグリ:決勝15位) 1点


久々のポイントを付けた。国際映像ではほとんど今回姿を見られなかったが、ピットスタートから終わってみればミッドランドのアルバースの前でゴール。彼が日本人ドライバーでなければ、確かにポイントなど付けないのかもしれないが、チームメイト以外には勝てないクルマで、今回もどれほどの仕事をこなしたのか、察するに余りある。他の中団以下のドライバーだって同じ?確かにそうだ、それをヒイキと笑らわば笑え。残り3戦、「最後まで残り続け」ていれば、ひょっとしてひょっとするかも…無理かなぁ。




【「今回頑張ったドライバー」第15戦までのランキング】