▲Rd16中国GP:勝手にF1ドライバーズ・コンテスト
ちょっと、いや結構「筆が滑る」部分も多々あるとは思いますが、その怒りは笑って受け流しつつも、コメント欄へぶつけて下されば幸いです。
第16戦 中国GP(上海)
F1-Live.comより
◎http://f1.racing-live.com/f1/jp/photos/2006/gpshanghai/diapoa_314.shtml
◎http://f1.racing-live.com/f1/jp/photos/2006/gpshanghai/diapoa_314.shtml
アジア2連戦のスタート ~ルノー勢を先頭に
ミハエル・シューマッハ(フェラーリ:優勝) 8点
表彰式後のプレス・カンファレンスでのミハエルは本当に笑いが止まらない状態だった。そりゃそうだろう。その2時間前までのミハエルのリズムは最悪だったのだから。土曜日の公式予選、天候の変化にタイヤが合わなかったのか、ミハエルは危うく第2ピリオドでノックアウトされる寸前まで行ってしまう。そして第3ピリオドの最後のアタックでようやく得た6位。対するアロンソは安定したドライビングでポール…とくれば、せっかくチャンピオンシップ・ポイントで2点差まで追い上げてきたにもかかわらず、更に広げられ、ナノに「王手」を差されることも覚悟していたに違いない。
決勝も、当初はナノが順調にラップを消化していき、第1スティントでは30秒以上の差を付けられた。でもミハエルは焦らず一人一人順に料理し、順位を上げる。第2スティントでナノが遅れ、ライコネンのリタイヤにも助けられ、優勝も可能なポジションに立つやまたもミハエルの十八番が炸裂。2回目のピットインは首位フィジケラより先に仕掛け、ピットアウトした直後でスピードのまだ乗らないフィジケラを1コーナーでスパッと差して首位に躍り出た。ある意味「拾った1勝」かもしれないが、とにかく少しでも前に出ようとするミハエルの気迫勝ちとも言える。
フェルナンド・アロンソ(ルノー:決勝2位) 4点
プレス・カンファレンスでミハエルとは対照的に憮然としていたのが(地顔かもしれないが)ナノだった。モンツァでまさかのリタイヤ、いよいよ「追いつめられて」きたアロンソ&ルノー陣営の意気込みは相当だったと思う。金曜日こそフェラーリに先行を許したが、予選はウエットコンディションも全く意に介せず常にトップタイムで余裕のポール。ここまでは完全にナノのペースだった。
しかし最近のナノは第2スティントの調子が今ひとつだ。今回は一体なんだろうか…本人はプレス・カンファレンスでは否定していたが、タイヤの空気圧をチームがミスったのだろうか。第2スティントの序盤、ラップタイムが極端に落ちたことを考えればそう考えるのが妥当だと思われる。で、ペースはまたすぐに戻ったのだが、今度は2度目のピットストップで右リアにクルーが手こずってしまう。ここで勝負あった、というところか。最後はファステスト・ラップの激走でミハエルを追うが時既に遅し。
ここで遂にチャンピオンシップ・ポイントはミハエル7勝、ナノ6勝で116点、遂にミハエルがシリーズ・リーダーに躍り出ることとなった。前半戦の勢いからすれば、誰がこんな展開を予想したであろうか…。あの「逆イナバウアー」をやってた頃の人を食ったナノはどこへ行ったのか。勢いはミハエルの側にあるかと見えるが、残り2戦、「勝ち逃げ」引退をさせないためにナノがどう出てくるか…。
最後の最後で叩きだしたファステスト・ラップにナノの「負けてなるものか」との気迫を見たいところだが、気になるのは、ミハエルとナノの間にはきわめて冷ややかな感情しかないのではないか…別に昨日今日に始まった話ではないが…というところである。
ジャンカルロ・フィジケラ(ルノー:決勝3位) 4点
勝てたかもしれないレースだった。予選から決勝までずっとナノに寄り添うように走り続け、第2スティントでペースが落ちたナノに代わって首位に立った時点が最大の勝機だったが…ここしばらく中団バトルでの一人上手が続いていただけに、第2戦以来の優勝が目前かと思われた。が、やっぱりミハエルの「いつものヤツ」にやっぱりしてやられた。ちょっとミハエルのツッコミも強引かなぁ、とは思ったが…。
でも予選からの流れは悪くなかった。今フィジコに求められているのはまさにナノに寄り添って走り、必要とあらば自分がミハエルの押さえ役をも引き受けるということか。
今回も予選こそ今ひとつだったが、第1スティントの追い上げ、フィジケラのすぐ後3位まで上がってきたところまではよかった。来季のフェラーリ入りを発表してから、どこか吹っ切れたのかな…さすが、と書きたかった(爆)。しかし1回目のピットインを終えた直後……またしても無念のリタイヤ。次こそは、次こそは…と期待してきたが、さすがに今シーズンはもう勝ち目がないかも…といいつつ次の鈴鹿では一発キメてほしい。
ツンデレのロンもせめてキミに1勝させてやって快く送り出してやってくれい、タノム。
デビッド・クルサード(レッドブル:決勝9位) 1点
今回も中団バトルの「いぢわるじいさん」炸裂だった。ニコを押さえ、フェリペをおちょくり、最後はちゃっかり自分が入賞してみせればまたイケズ丸出しのところを奥ゆかしくも9位にしておいたところがまたニクイ(笑)。どうせなら次戦鈴鹿は散々引っかき回して、FIAとかフジテレビのシナリオ(?)をむちゃくちゃにした末に勝ってくれたら面白いかも。そうなったら20点出してもいい(爆)。いや、まだこの人勝てるよ。
最終ラップの「青旗無視」でリザルト取り消し…はこの際見ていないことにしておきたい。それよりもミッドランドの2台を押さえての完走に1点。鈴鹿では、ぜひ予選第2ピリオドには進んでほしい。
<訂正:06.10.03>
「ミッドランドの2台」→「ミッドランドとトロ・ロッソ1台ずつ」の誤りでした…すみません。
<訂正:06.10.03>
「ミッドランドの2台」→「ミッドランドとトロ・ロッソ1台ずつ」の誤りでした…すみません。
【「今回頑張ったドライバー」第16戦までのランキング】
1位 82点 ミハエル・シューマッハ(フェラーリ)
2位 76点 フェルナンド・アロンソ(ルノー)
3位 31点 フェリペ・マッサ(フェラーリ)
4位 30点 ジャンカルロ・フィジケラ(ルノー)
5位 25点 キミ・ライコネン(マクラーレン)
6位 14点 ジェンソン・バトン(ホンダ)
7位 12点 デビッド・クルサード(レッドブル)
8位 11点 ペドロ・デ・ラ・ロサ(マクラーレン)
9位 5点 ニック・ハイドフェルト(BMWザウバー)
9位 5点 ラルフ・シューマッハ(トヨタ)
9位 5点 ニコ・ロズベルグ(ウィリアムズ)
9位 5点 マーク・ウェバー(ウィリアムズ)
13位 4点 ファン=パブロ・モントーヤ(マクラーレン)
13位 4点 佐藤琢磨(スーパーアグリ)
15位 3点 ヤルノ・トゥルーリ(トヨタ)
15位 3点 アンソニー・デビッドソン(ホンダ)
15位 3点 ルーベンス・バリチェロ(ホンダ)
18位 1点 ビタントニオ・リウッツィ(トロ・ロッソ)
18位 1点 アレクサンダー・ブルツ(ウィリアムズ)
18位 1点 ジャック・ビルヌーブ(BMWザウバー)
18位 1点 セバスチャン・ベッテル(BMWザウバー)
18位 1点 ロバート・クビカ(BMWザウバー)