▲F1名言集:2006年シーズン

本来なら2006年のうちにupしなければいけなかった記事なのですが……例によって例のごとく色々とあって予定は未定で遅れるのが通例なのはリアルでもネットでも変わらないところがいかにも私らしい(笑)。

それでは…2006年シーズンのF1関係者やドライバーの名言にして迷言セレクションをまとめてみました。
(引用文の太字はo_keke_nigelによります。)




新しいボディラインはまるでフォーミュラ・ヴィーナスのようでセクシー。
セクシーな『レッドブル・フェラーリ RB2』はこれ(Nifty F1 2005.12.17)

これは2005年12月の分ですが…レッドブル2006年バージョンマシンのシェイクダウン時のコメントです。いやもう、マシンの評価はまずこうでなくっちゃ。空力が滑ったのエンジン特性が転んだの…そんなことより大切なことは、形がカッコイイかどうか、エモーショナルな部分に訴えかけるかどうかです。

この名(迷)言を吐いたのは……エース・ドライバーのデビッド・クルサード。さすがDC先生、「軽くエロい」(笑)。


僕の契約書にはどこにもナンバー2だなんて書いてないよ。もちろんチームからはシューマッハと対等のフルサポートが得られるものと確信している。だいたい、異なった2台のクルマを用意するよりも、まったく同じクルマを準備するほうがたやすいことだろうに。
マッサ、「僕はナンバー2じゃない」(Nifty F1 2006.01.13)

シーズン前のフェラーリ定例記者会見でまずは一発カマしたフェリペ・マッサ

そりゃそうだ、「契約書」には書いてないでしょう……契約書には。というか「チーム・シューマッハ」のフェラーリにはそんな条項は不要でした。エディー・アーバインルーベンス・バリチェロ…みんなそうでした。契約書には書いてない。

案の定シーズンが始まってみると、フェリペは完全ミハエルのナンバー2扱い…でも2勝をマーク、ある意味ミハエルに「引導を渡した」のはとりわけ後半の彼の頑張りだったかも。


同氏はシューマッハに対するペナルティはまだ不十分。コリーナ夫人は夫に対して食事とセックスについても制限するペナルティを与えるべきだ」との主張をしたのだという。

「ちょっと興奮してしまい、使うべき言葉を誤ってしまったことを詫びたい。彼が自身で過ちを認めてくれれば良かったのだが、さりとてシューマッハがわれわれのスポーツを地にまみれさせたとは私は考えていないよ。そもそも私は彼に敵対している訳ではないからね」
ケケ・ロズベルグ氏、シューマッハへの『暴言』詫びる(Nifty F1 2006.06.03)

モナコGP予選、ポールタイムをマークしたものの、コース上でマシンをストップさせ他車のアタックを妨害したとして第3ピリオドのタイム取り消しのペナルティを受けたミハエルに対してケケが放ったクリーン・ヒット(爆)。しかしこんな発言をしても「許される」どころか大いに笑えてしまうのはさすがケケ。いやはや「罵倒芸」とはこうでなくてはいけません(笑)。


伝えられるところによると、BMWザウバーシューマッハに1億ドル(約115億円)の年俸でオファーを出したとのこと。

「私の立場のような人がマイケル(ミハエル・シューマッハ)のことを考えないなんて、間違ったことだ」
タイセン、シューマッハに“オファーした”(F1-Live.com)

ジャック・ビルヌーブを放出したその裏で彼の「仇敵」ミハエルにこんなオファーを出していたBMWザウバーのマリオ・タイセン監督。[これはひどい]、そりゃジャックもやさぐれたくもなろうというもの。今またクビカをダシにニック・ハイドフェルトに揺さぶりを掛けているみたいで…何かこういうマネジメントは個人的にあまり好きではないです。


マイケルはファンだけじゃなくて、僕たち他のドライバーにまでうそをつくんだ。僕らの目を見て、うそがつける。彼は自分が偉大だと思っているんじゃないかな。でも、引退すれば彼のことなんて、みんなすぐに忘れるだろうし、すぐにそれが分かるはずさ。
ビルヌーブ、シューマッハを酷評(F1-Live.com)

で、チームをおん出されたジャックはもう言いたい放題、もう止められない、止まらない「かっぱえびせん状態」。しかしミハエルは広報を通じて「その発言については存じています。ですが、“ノーコメント”という気すら起きませんね」。大人やねぇ……。


これまで10年間もプッシュしてテストして、旅をして頑張ってきたんだから、それだけの努力はしたと思うんだ。今は雲の上にいる気分だよ。
これから2週間、この喜びを味わえるんだから最高だね。F1の表彰台に立つことができたのは、マクラーレンメルセデスという素晴らしいチームがあったからだよ。
ハンガリーGPレース後の記者会見パート2(F1-Live.com)

ジェンソン・バトンが「第三期ホンダ」&自身のキャリア初勝利をマークしたハンガリーで2位に入ったマクラーレンペドロ・デ・ラ・ロサの泣かせるコメント。レース終盤は猛追してきたフェラーリのミハエルからの猛攻を熱く凌ぎ、守った上で得た2位表彰台。掛け値なしに今シーズンで一番感動したコメントでした。どうやらペドロはテスト兼リザーブに逆戻りでもマクラーレンに残りたいようで……ツンデレロン・デニスにはホントにありがたき存在。


エンジニアの仲間、友人のことを考えると、後ろ髪を引かれる思いでした。しかし、いつかはこの日が来るわけですから、仕方のないことだと思っています。今がその決断の時だと感じました。また、チームメイトのマッサにも影響するので、私の身の振り方をこの段階で決めておく必要があると感じました。彼は素晴らしいドライバーで、チームメイトとしても協力してくれました。彼が今後のことを考える上で、やはり私が先にはっきりと決めてあげておく必要があると感じました。それでこのような決断をしました。

また、私の後任について、チームの方から正式な発表があると思いますが、私も既にそのドライバーの名前を聞かされています。大変よい選択だと感じました。
ミハエル・シューマッハ引退発表記者会見・イタリアGPレース後(autobytel-japan.com)

やっぱりミハエル「いやいや」辞めるんだね。ライコネンを受け入れつつもFマッサーもキープしておきたいスクーデリアはとうとうミハエルに引退させることにした、ということでしょうか。しかしこのコメント、誰が考えたのか…関わる人々のメンツを立てた上でミハエルの言いたいこともきっちり言わせるというスグレモノ(爆)。


彼と戦えたのは僕にとって楽しみでもあったけれど、しかしだからといってそれは彼を最高のドライバーとして尊敬していたという意味じゃない。彼はこれまでいくつもの好ましくない行動を繰り返してきた。F1をスポーツとして捉えるならば、彼は最もスポーツマンらしくないF1ドライバーだったということさ。ああ、(同じく引退するサッカーの)ジダンのほうがよほどましだったんじゃないか。
アロンソ、「シューマッハよりジダンのほうがまし」(Nifty F1 2006.09.13)

ミハエルの引退正式発表後、回りのドライバーが引退を惜しむ発言を次々と発表していたのに対して、地元メディアに向けて放ったナノの強烈な一発。やはりタイトル争いの渦中にあるからこうなるのか、それとも、フェラーリが開発しきれなかったマスダンパー禁止を根に持っていたのか…。その後ナノはフェラーリからのオファーなんて興味ない、オレはフェラーリを打ち負かすのが好きなのだ」とか、ミハエル人気が絶頂に達した上海に乗り込んで「オレは別に人気者になりたいわけじゃない」とかツンデレ発言を繰り返していたようです(爆)。


さらに、ブリアトーレは、F1の抱える問題に対する解決策として、グリッドをタイムの遅い順にすることやレースを夜に開催することなどを提案し、次のように述べた。

「なぜ、レースの開始時間が午後2時なんだ? おかしな時間だよ。グランプリを見るために、せっかくの日曜日を台無しにしてしまうじゃないか」

ブリアトーレ、F1の現状に疑問(F1-Live.com)

徹底してるなぁこの人。TV観戦こそがF1人気を支えていると看破してる。実際プロスポーツとは「見るためのスポーツ」という「商品」だから、そしてスポーツとは見るよりもやる方が絶対に面白いことを考えると…「商品」にはそれなりのショーアップの要素が不可欠になるのは分かります。とは言え、本当にファンが求めているのは、TVだろうとライブだろうと…「プロフェッショナルなドライバーが繰り広げるクリーンかつ技術の粋を尽くしたバトル」に尽きるものはない、と一方では思うのですが…。


たぶん、2年くらいで戻れるんじゃないかな。だって、鈴鹿は素晴らしいサーキットだし、2度と鈴鹿で走れないなんて残念すぎるよ。
鈴鹿、“サヨナラ”とは言わない(F1-Live.com)

てな「お気楽な」ことを言ってるのはホンダのジェンソン・バトン(笑)。というか…私も何となくそういう展開を望んでいたりして。どうやら鈴鹿も本格的にコース改修に乗り出すようで……とはいえ、コースレイアウトには一切手を着けず、ピットエリアやパドックの改修が主な内容のようですが…やっぱり鈴鹿は意地でもゲオルグ・ティルケ→バーニーのラインにはお金を落としたくない、と(爆)。