▲Rd6カナダGP:勝手にF1ドライバーズ・コンテスト2007

ちょっと、いや結構「筆が滑る」部分も多々あるとは思いますが、その怒りは笑って受け流しつつも、コメント欄へぶつけて下されば幸いです。

第6戦 カナダGP(モントリオール、ジル・ビルヌーブ・サーキット)

●ポール・ポジション……ルイス・ハミルトン(マクラーレン)<初>
●優勝………………………ルイス・ハミルトン(マクラーレン)<初>

イメージ 1


【今回「頑張ったドライバー」】


まず最初に白状しておきたいのは………スイマセン、今回は実況完全に見逃してしまいました(爆)。ビデオのセットもできず、睡魔に完全に負けてしまいました。お陰で、月曜日はひたすらYouTubeに入り浸っておりました。いやもうありがたい人は何人も国内外に居られるようで……。



とうとうこの日がやってきた……というほど大げさなものではなく、「遅かれ速かれ」と言っていたその日が今回のカナダだった、ということだ。予選では念願の初ポール、そして決勝では後方で続発する「一人上手」のためにセーフティーカーが4回も入る荒れた展開の中淡々と逃げ切ってGP参戦6戦目にして初の優勝を飾った。

これでチームメイトのナノを突き放して8点差でポイント・リーダー。「初参戦初タイトル」の目も決してない話ではなくなってきた。それどころか、開幕戦以来の表彰台登壇記録はまだ続いている。


ニック・ハイドフェルト(BMW:決勝2位) 4点

アレクサンダー・ブルツ(ウィリアムズ:決勝3位) 4点


前回GPでマクラーレンフェラーリで独占している表彰台の一角を崩したら無条件で20点出す」と訳の分からんことを言ったかと思うが……今回はハミルトン初優勝、琢磨2度目の入賞、と色々な要素が同時にあるので、さすがにそういうわけにもいかなかった(すんません)。

は、ともかくとして、4位が指定席、といった感すらあったBMWが遂に表彰台に上がった。ニックは金曜日からチームメイトと常に競いながら上位をキープ、土曜日の公式予選では最後の最後でもたついたキミを交わして3位につけるという健闘ぶりだった。そして決勝ではナノのもたつきに乗じて2位に上がってそのままチェッカー。

今年の彼は本当にいいレースが続いている。ルイスが初優勝でなければニックに10点付けたいくらいだ。

それから、アレックスの3位は今回最高のサプライズだった。

前戦モナコが予選15位からの7位入賞、そして今回は予選20位と第1ピリオドでのノック・アウトから決勝3位に食い込む長い道のりは想像するに余りある。スタートで抜け出して中団グループの後に付け、それからはピット入りのタイミングを見計らってスパートを掛けて前に出る……セーフティーカー4回という「荒れた展開」も彼のポジションアップには有利に働いた。こういう大幅ジャンプ・アップもあればこそレースは盛り上がる。

でも頼むから今度からは、ルイスの初勝利、ニックの表彰台、琢磨の入賞……そういうのはそれぞれ別々でやってくれないだろうか(笑)。


佐藤琢磨(スーパーアグリ:決勝6位) 3点


タクがまたやってくれた。予選は惜しくも最終ステージ進出はならずに11位だったが、金曜から徐々にペースを上げていき、土曜朝はマクラーレンフェラーリのデュオの真後ろに付ける5番手タイムといいリズムでセッションをこなしていた。

そして決勝。セーフティーカー4回の荒れた展開の中、順位を着実に上げて得点圏内入りし、ラスト4周がもう圧巻。

トヨタのラルフを、そしてディフェンディング・チャンピオンのアロンソと相次いでぶち抜き6位でフィニッシュ。ピット・イン・オーバーテイクでもなければ、相手の「一人上手」に乗じて順位を上げたのでもなく、正味のバトルで勝ち取ったポジションだった。とりわけ、最終シケインの手前でナノにキメた大外刈りはもう豪快の一言に尽きる。本当なら10点の値打ちはあるパフォーマンスといってもいい。でも今回は表彰台の3人のレースもそれぞれ印象的だったので惜しくも3点にとどめざるを得なかった。

それはともかく、琢磨がナノを料理した直後のフジの実況で、ゲスト解説の脇坂寿一選手のコメントがよかった。コテコテの関西弁のアクセント(彼は奈良出身)で……

マクラーレンの2台がとてつもなく速いと言われてる中でね、こういう荒れたレースでね、あのー琢磨選手がね、去年のチャンピオンをヌク! 素晴らしいですよね鳥肌勃ちますよねぇ

え、何かおかしいですか?


ヘイッキ・コバライネン(ルノー:決勝4位) 1点

ロバート・クビカ(BMW:リタイヤ) 1点


コバライネンは、予選第1ピリオド落ちの19位スタートから終わってみれば自己最高の4位入賞。単独でこれならヘイッキにももっと点を付けたかったくらい。やっぱりセーフティカー4回という荒れた展開が結果的にはポジションアップにつながったか。

それから、今年のBMWの躍進はニックとクビカが上手く刺激し合っているところだろうか……今回のニックの2位表彰台も「君がいたから僕がいた」。金曜のフリー走行から2人はポジションを何度も入れ換えながらタイムを上げていき、ハイドフェルト3位、クビカ8位からのスタートとなった。だが今回はニックの2位とは裏腹に、クビカは今シーズン最大のクラッシュを中盤に引き起こしてしまう。


上のリンクにあるYouTubeの画像を見ていただければお分かりと思うが、ヘアピン入口のウォールに激突(その前にトヨタのマシンと接触してコースから飛び出た)、コースに跳ね返されて対角線上の壁にぶつかり、最後はマシンが裏返しになってようやく止まった。タイヤもウィングも悉く吹っ飛んでなくなってしまっており、一時は脚の骨を折ったとの報道もあった。結果的には骨には異常はなく、月曜日には退院したとのことだったが……本当によかった。

ロバートの奇跡の生還に対して、そしてクラッシュまではリズムよくニックと共にタイムを上げていった健闘に対して1点を付けておきたい。




【「今回頑張ったドライバー」第6戦までのランキング】
1位 30点……ルイス・ハミルトンマクレーレン)
2位 16点……フェルナンド・アロンソマクラーレン
3位 15点……フェリペ・マッサフェラーリ
4位 14点……佐藤琢磨スーパーアグリ
5位 12点……キミ・ライコネンフェラーリ
5位 12点……ニック・ハイドフェルトBMW
7位  5点……アレクサンダー・ブルツ(ウィリアムズ)
8位  4点……エイドリアン・スーティルスパイカー
9位  3点……ヘイッキ・コバライネンルノー
9位  3点……ロバート・クビカBMW
11位  2点……ジャンカルロ・フィジケラルノー
11位  2点……ニコ・ロズベルグ(ウィリアムズ)
13位  1点……ヤルノ・トゥルーリトヨタ
13位  1点……アンソニー・デビッドソンスーパーアグリ
13位  1点……デビッド・クルサードレッドブル