▲Rd9イギリスGP:勝手にF1ドライバーズ・コンテスト2007

ちょっと、いや結構「筆が滑る」部分も多々あるとは思いますが、その怒りは笑って受け流しつつも、コメント欄へぶつけて下されば幸いです。

第9戦 イギリスGP(シルバーストン)

●ポール・ポジション……ルイス・ハミルトン(マクラーレン)<通算3回目>
●優勝……………………キミ・ライコネン(フェラーリ)<通算12回目>

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F1-Live.comより
http://www.f1-live.com/f1/jp/photos/2007/gpsilverstone/diapo_454.shtml

シルバーストン、ナノのピット・ボード……持ってる女性もやっぱり「濃い」


【今回「頑張ったドライバー」】



予選2位からじっくりと攻め続けたキミが今回も会心の勝利。

開幕戦を優勝で飾ってからは一転して、あと一歩のところでマクラーレン勢に、さらにチームメイトにも遅れを取りつつあったライコネンだったが、F1が再びヨーロッパに戻ってからはこれまでの足踏みが嘘のような快走を続けている。

今回は予選2位、地元に凱旋したルーキー・ハミルトンの後からスタート。1回目のピット・ストップでルイスが給油に手間取りタイムロスする間にしっかりと前に出た。キミのプッシュは、1回目のピット・ストップで給油量を少なくしてタイムを削るというギャンブルにでたアロンソに一旦打ち砕かれたかに見えたが、2回目のピット・ストップで先に動いたアロンソとのタイム差は約18秒(ピット・インのロスタイムは20.1秒+停車時間)、そこで前戦同様やにわにスパートを掛けたキミはその後数周で8秒以上のマージンを叩き出した。ナノがレース後の記者会見で「全然フェラーリに歯が立たなかった」とのコメントを残すほどのキミの「完勝」だった。

これでドライバーズ・ポイントでもチームメイトのマッサを抜いて3位に浮上し、俄然タイトル争いに復帰してきた感のあるキミだが、それでも今回のマクラーレン勢は2位と3位、差はわずかながら縮まった、といったところか。敗れたとはいえ、ナノの第2スティントに賭けたギャンブルで、いったんキミの前に出てみせたところはレース巧者ぶりをうかがわせた。しかも、ポイントリーダー(70点)のハミルトンは開幕戦以来の連続表彰台登壇記録をまだ継続中である。

あと気になるのはフェラーリのベテランエンジニア、ナイジェル・ステップニーをめぐるスパイ&妨害工作疑惑で、今年48歳のステップニー氏は、まさに「チーム・ミハエル」を支え続けた中核人物の一人。本人は逆に「チームにオレは嵌められたんだ」と疑惑を一貫して否認しているが、モナコGPでの「白い粉」事件(キミとフェリペの燃料タンクに怪しげな粉が付着していた)や、ステップニー氏がチームを解雇されるや一転してフェラーリが「速く」なったタイミングを考えると極めて間の悪い話ではある。真相は未だ不明だが、真偽いずれにしても、フェラーリ「チーム・ミハエル」からの脱皮を図ろうとしている時期のある種の「歪み」のようなものが表面化した事件だとは言えよう。


ロバート・クビカ(BMW:決勝4位) 2点

フェリペ・マッサ(フェラーリ:決勝5位) 2点


カナダで大クラッシュを喫し、次戦アメリカを大事を取って欠場したクビカ、代役ベッテルの入賞に刺激されたのか、フランス、ここイギリスと連続4位入賞はさすがといえよう。でもマクラーレンフェラーリの2強に食い込むにはあと一歩何かが足りない。フェリペはフォーメーション・ラップを終えてグリッドに付いたスタート間際に痛恨のマシントラブル(エンジンをストールさせたか?)。そこからの鬼のような追い上げは見事と言うしかないが、2人で9戦中5勝をマークしているにもかかわらず、キミかフェリペのどちらかが「一人上手」にはまり込んでしまうところがマクラーレンとの差か。


ラルフ・シューマッハ(トヨタ:決勝リタイヤ) 1点


このところ不振続きで、来季のシートが危ないとの噂も出始めたラルフ、今回はフリー走行のセッションでも常に上位に居座り、予選は今季最高の6位に滑り込むパフォーマンスを見せた。決勝も上位での入賞が期待されたのだが……1回目のピット・イン時に左前輪の取り付けが甘かったのかトラブルを起こして残念ながらリタイヤとなってしまった。なかなか巡り合わせがうまくいかないものだ……ちなみに、チームメイトのトゥルーリ(予選10位)も終盤同じトラブルに見舞われたようで彼も結局リタイヤ。トヨタにとっては何とも「しょっぱい」シルバーストンとなってしまった。




【「今回頑張ったドライバー」第9戦までのランキング】
1位 45点……ルイス・ハミルトンマクレーレン)
2位 32点……キミ・ライコネンフェラーリ
3位 25点……フェルナンド・アロンソマクラーレン
4位 21点……フェリペ・マッサフェラーリ
5位 14点……佐藤琢磨スーパーアグリ
6位 13点……ニック・ハイドフェルトBMW
7位  5点……ロバート・クビカBMW
7位  5点……アレクサンダー・ブルツ(ウィリアムズ)
9位  4点……エイドリアン・スーティルスパイカー
9位  4点……ヘイッキ・コバライネンルノー
11位  3点……ジャンカルロ・フィジケラルノー
11位  3点……ニコ・ロズベルグ(ウィリアムズ)
13位  2点……ヤルノ・トゥルーリトヨタ
14位  1点……ラルフ・シューマッハトヨタ
14位  1点……ジェンソン・バトン(ホンダ)
14位  1点……セバスチャン・ベッテルBMW
14位  1点……アンソニー・デビッドソンスーパーアグリ
14位  1点……デビッド・クルサードレッドブル