◆札沼線・587D~2008夏北海道(4)

【写真について】
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※今回記事の画像数は18枚です。

今回の旅行では、ぜひとも札沼線(学園都市線)に乗りたい、と考えていました。札沼線スペシャルの各車両が走り回り、沿線も複線高架区間から始まって次第に田園地帯に移り変わっていく様などは大いに心が引かれるところがあります。

早朝に一人で抜け出して帰ってくるというパターンも考えましたが、それは小樽にキハ201と731系電車の併結シーンを見に行くために取っておきたい(爆)。何とか家族を引っ張っていくネタがないかと探していたところ見つけたのが「ロイズコンフェクトの工場直売店」訪問でした。


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…ということで、当日札幌から乗った札沼線(学園都市線)の列車は15:40発の「北海道医療大学」行きの587D、キハ143系の3両編成でした。最初のプランではもう1時間早い列車(キハ201系運用)に乗るつもりだったのですが、やはりホテルに荷物を置いて、駅の地下街でご飯を食べて、となるとどうしても時間がかかります。終点の新十津川(1日3本しかない)まで行きたいのは山々なのですが……まぁそれは今度の「宿題」ということにしておきましょう。


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札沼線の列車は、札幌駅を出発するとしばらくは高架の上を走っていきます。子どもたちは、と見ると相変わらずもっと詰めろとかくっつくな暑いとか揉み合っていましたが、いい加減疲れたのか気が付くとヨメさん共々爆睡体制に入っていました。

札沼線高架区間のハイライトは、何と言っても新川駅出発直後に札樽自動車道をオーバークロスしていくところでしょう(写真「026」)。「斜張橋」(しゃちょうきょう)というタイプのこの橋を渡る列車のシーンはやはり絵になるようで、ネットや書籍でも何度か目にしました。

高架区間はその後新琴似、太平へと続き、太平駅の手前で終わりとなります。その後、篠路あたりまで来ると次第にローカル線的なムードが感じられるようになり(写真「027」)、そして篠路駅のホームはローカル線標準仕様ともいうべき、上下線の対向式ホームがずれて並んでいる「千鳥型」(写真「028」)。やっぱり非電化の路線はこうでなくては、とも思うのですが、私のように「幌のサンプル採取人」にとっては時として「停車中の列車の前幌を対向ホームから撮れない」という大きな悩みの種でもあります……とは余談でした。


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篠路の次は「拓北」といかにも「北海道らしい」駅名(「東篠路」から95年に改称)で、そのまま北海道の開拓の歴史を象徴するような名称です。この駅の手前で、札幌行きの列車(キハ201系)とすれ違いました。最初に乗ろうと思っていた札幌14:40発北海道医療大学行きの折り返しです。

拓北駅を出ると、またも延々と続くかと思われる直線を進み、次駅はあいの里教育大となります。写真「031」のとおり、八軒から続いてきた複線区間はここまで。


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その次は、札幌発の列車のほぼ半数が折り返しとなるあいの里公園。上の2枚の写真のとおり、札幌行きの143系3両編成が折り返し待ちをしていました。札幌市内の駅はここまで、この先石狩川の鉄橋を渡ると、石狩郡当別町に入ります。

石狩川の鉄橋(正式名称は「石狩川橋梁」)は、JR北海道で最も長い鉄橋で、全長1,100メートルのトラス橋です。この橋は2001(平成13)年に架け替えられた2代目ですが、写真で見た初代のトラス橋に引けを取らない偉容です。

いよいよ次が目指す石狩太美駅、車内を見てみると、一度は乗客が入れ替わっているはずなのですが、沿線の学校からの部活帰りの時間帯に当たるのか、札幌出発時とほぼ変わらない混み具合でした(写真「036」)。

さて、いい加減に眠り惚けているうちの家族連中を起こす時間ですが、かいじゅー2匹の寝起きの悪さは相当なもので、太美駅からロイズの工場まで歩かせるのは難しいかもしれません。旅行前に確認した駅からのコミュニティバスの時刻表によれば、この587Dには残念ながらバスは接続していないようです。


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札幌から38分、石狩太美駅に到着です。案の定上の子は眠い、と文句を言い続け、下の子は「寝起きモード」全開でくねくねしながら歩いていきます。

「あと少し、頑張れ」と自分に向けても言いかけたその時、ヨメから実にタイムリーな一言が。

「ぐら(このシリーズでの下のムスメのこと、上のムスコは「ぐり」にしましょう)がぐずってるからもうタクシーにしようよ」

と視線の先にはおあつらえ向きにタクシーが1台停まっていました。



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(★056:キハ143-103車番表示と「学園都市線」サボ)

キハ143-103+キサハ144-101+キハ143-153/札幌駅


上の1枚目は、私たちの乗った587Dに使われていたキハ143系の「編成写真」で、札幌駅出発前に撮ったものです。

この車両が「札沼線名物」とも言われるキハ141/143系列気動車で、50系客車からの改造車ということもあって”PDC”(Passenger Diesel Carの略称)と呼ばれているようです。詳細は「JR北海道キハ141系気動車-wikipedia」の通りです。

最後はキハ143-103の側面車番表示とサボ(ステッカー)。

ステッカーはちょうど横サボ差しのスペースに貼られていて、行先表示は前面幕に表示されています。それにしても「学園都市線」の英訳が「COLLEGE TOWN」とは……まぁそのとおりなのでしょうが何かヒネリがもう一つ足りない感じがするのは気のせいでしょうか?