当別町の「ふれあいバス」~2008夏北海道(6)

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※今回記事の画像数は10枚です。


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ここからはまたちょっと「趣味」に走ってしまいました。

コミュニティバスの停留場は工場の入口となる東門の前の2車線道路を隔てた向かい側に立っていました。当別町コミュニティバス、と言っても実際は「写真046」で看板の下に書かれているようにシモダンモータース(下段モータース-Wikipedia)が委託を受けて運行しています。工場に着いたときから停留所から200mほど離れたところで白地に赤いラインを巻いた中型バスが待機していて、このバスが17:05発の便になるのか…と思ったのですが、しばらくするとスルスルと動き出し、停留所を通り過ぎて何処かへと走り去ってしまいました。ほかの便の時間調整だったのかもしれません。

その赤いラインのバスが行ってしまってからしばらくすると、また今度は工場向かい側の駐車場からロイズのロゴの入った白いバスが現れました。工場で働く人々を石狩太美駅まで送迎するためのものと思われます。このバスは、日野自動車の路線バスタイプのロングセラー、「ブルーリボン」シリーズで、姿形から約10年ほど前の形式(KC-HU3KLCA)あたりかと推測されます。通常会社の送迎バス(自家用)はトップドア仕様(前扉のみ)になっていることが多いのですが、この車両は中扉も付いていました。もしかしたら北海道中央バスなどの路線バス事業者から買ってきた中古かもしれません。

やがて夕方5時になると、サイレンが鳴り、工場で働くお母さま方(?)が三々五々東門に現れ、一斉にこのバスに乗り込んで行きます。そうこうしているうちに、嫁さんと子どもたちもバス停へとやって来ました。


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17:05発のコミュニティバスは、このバス停が始発なのですが、出発時間が近づいても一向にやって来る気配がありません。と思っていたら、太美駅の方向からおもむろに白ベースに水色のラインが入った小型バスがやって来て、私たちが待つバス停の手前でぐるりと転回し、反対側で停まっているロイズの送迎バスの後ろで停まりました。バス停で待っていたのは私たちだけだったので、慌ててバスの方に駆けだしたのですが、そんな心配は無用でした。後から次々とロイズの従業員の方々が送迎バスではなく、こっちの方に乗り込んで来ました。送迎バスは太美駅までなので、当別駅方面まで行く人々なのかもしれません。

帰りのバスは、タクシーと同様に工場から約5分ほどで石狩太美駅に到着です。「写真049」はその途中のスナップで、画面の奥に小さく見える方向案内標識のあたりが角にガソリンスタンドと信号のある交差点で、ここを右折してまたまたひたすらまっすぐ行ったところが太美駅です。バスの中には「いらない天ぷら油を回収します」といった趣旨のビラが貼ってあったのですが、バスを降りてからよく見てみると(「写真050」と「写真051」)、やはりリアの部分に「植物油燃料使用車」と書かれていました。最近この「植物油燃料」が流行りなのか、以前TVのドキュメンタリー番組で同じように天ぷら油を燃料にして走る沖縄のコミュニティバスのレポートをみたことがあります。


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「写真052」と「写真053」は石狩太美駅の駅舎のスナップです。この駅舎のデザインは、1986(昭和61)年にこの駅からバスで10分ほど行ったところに造成された住宅地「スウェーデンヒルズ」を模したもので、三角屋根と茶色に白い縁取りの色遣いが際立っています。駅そのものは無人駅なのですが、ロイズの直営店(JR石狩太美店)や北海道銀行のATMが併設されていて、無人駅にありがちなある種の空白感のようなものは感じられません。

私がこの石狩太美駅を「目的地」に選んだのは、もちろんロイズの工場と直売店があるからですが、それにも増して「太美」という字面に惹かれるものを感じたからでした(爆)。「写真054」はその駅名標ですが、「はてなハイク」の「こんなゴルゴ13はいやだ」こんなネタを投下している私としては……惜しい、実に惜しい(?)。

そういう分けのわからんことを考えながら駅の写真をスナップしているうちに、バスを降りてから駅のすぐ近くにあるコンビニに行っていたヨメさんと子どもたちが帰ってきました。ロイズの直売店には試飲用のコーヒーしかなく、自販機はどこかと探し回っていたかいじゅーたちは冷たいお茶のペットボトルを持っていて機嫌がよさそう。

最後の「写真055」は、札幌行きの列車に乗る直前のスナップで、反対側の列車は行きに拓北ですれ違ったキハ201系(D-103編成)。

この写真は、ホームの札幌側の先端から撮ったものですが……それなら「幌付き側の写真」は一体どうなったのか、「幌フェティシスト(爆)」としては当然押さえているアングルのはずなのですが、そうです、平たく言えば「失敗してしまった」のです。シャッター半押しでフォーカスロックをして、構図を決めてからそのままぐっとシャッターを押し込むはずが、そのタイミングを外してしまいました。札幌行きの列車に乗り込んでからガックリと頭を垂れて落ち込む私にヨメは一言「もう撮り直しに行くとかナシね」。

どうせ最終日の朝は早く起きて一人で小樽にキハ201と731系電車の併結撮りに行くから、というか絶対行ってやると帰りの列車の中で何度も自分に言い聞かせているうちにうとうととしてしまったようです。気が付くと上の息子に肩を叩かれ「もう着いたで」。

一旦ホテルの部屋に帰ってロイズの袋を置いて行くのか、と思ったのですが、私以外の3人ともが「いやそのまま大通公園に行く」とのこと。もちろん荷物は私持ちです(泣)。