△走るミラノ・コレクション アレックス・カフィ

アレックス・カフィ・・・才能を高く評価されたドライバーだったが・・・。


アレックス・カフィといえば、「セナ・プロ時代」からF1を見ているファンにとっては、1989年~90年あたりに「少し活躍した」男前のドライバー・・・として記憶に残っているドライバーでした。
そのころ彼がドライブした、スクーデリア・イタリア、フットワーク・アロウズ・・・どちらもある種「味のあるチーム」でしたが、今のF1シーンにはもう存在しません。


(1) 走るミラノ・コレクション

フルタチ実況によると、カフィはジョルジョ・アルマーニにかなり可愛がられていたそうな。雑誌とかで時々カフィの私服姿が出てきたりしましたが、なるほどカッコイイ。

(2) F1加勢大周

上の写真ではそんなに似ているようには見えませんが・・・。それにしても、加勢大周、当時は一世を風靡していましたが・・・今は何やってんでしょう? カフィはスポーツカーレースをやってるようですが・・・。

(3) その風貌からして、最もポルシェの似合う男

1990年シーズン、カフィの移籍したフットワークは開幕直前にポルシェ・エンジンを獲得するというビッグ・ニュース。結局実際のポルシェ搭載は翌91年からでしたが、そのころは「ポルシェ」=「マクラーレンTAGポルシェ」のイメージもあってか、フットワーク&アルボレート+カフィへの期待は相当なものでした・・・。


と、カフィはこれで終わりです。

で、例のポルシェ・エンジンですが・・・結果から言えばそれはとんだ「食わせ物」でした。

フットワークはポルシェのエンジン開発費用として年間約80億という当時としては破格の値段で契約したのですが・・・いざ91年シーズンが始まってみると、初期トラブルに加えてエンジン自体の重量がネックとなり、フットワークもカフィもドツボにはまりました。何せ「イタリアの英雄」アルボレートでさえ予備予選に落ちるくらいでしたから・・・。フットワークは結局シーズン途中でポルシェを諦めて再びカスタマーズスペックのコスワースに逆戻り。開幕前、当時の雑誌には新車発表会の華々しいシーンが掲載されて「バイザッハの威信を賭けて」・・・と威勢がよかったのですが。

結局このシーズンが事実上カフィのF1ドライバーとしてのキャリアを断つ形になってしまいました。
この年、彼は交通事故に遭ってGPを欠場したり、その後チームと契約で揉めたり・・・とまさに踏んだり蹴ったり。翌92年は開幕2戦をアンドレア・モーダという怪しげなチームで走ったのみ(いずれも予備予選落ち)でした。

B級F1ドライバー研究会http://www.gem.hi-ho.ne.jp/oono/index.htmlでは、「夜遊びが元で信用を失い」と書かれています。真偽のほどは分かりませんが・・・あの風貌ではなるほどそうかも、という気もします。

次回は、アレッサンドロ”アレックス”・ザナルディです。