◆Vol0:和田岬駅1989-1990

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JR和田岬駅 1990年9月29日



20代の後半、私は神戸の須磨で一人暮らしをしていて、西宮までJRで通勤していました。
いつも乗っていたのは今も変わらぬスカイブルーの201系電車。

で、「どこかに旅行でもしたいなぁ・・・」と仕事帰りにふと思ったときなどは、よく兵庫駅で降りて、一駅だけの和田岬線(正式には山陽本線の支線ですが)に乗りに行きました。片道2.7km、工場の建ち並ぶ中をごとごとと5~6分ほど走ればもう終点和田岬に到着です。

そのまますぐ折り返して帰ってくることもあれば、夏の日が長いときなんかは、回りをちょっと散歩して和田宮商店街でお買物して帰ったり。

この和田岬線は、最新鋭の新快速電車や特急列車が行き交う側を、長い間ディーゼル機関車が旧型客車(ラッシュ用に椅子はほとんど取り払われていました)を引いてごとごと走っていた異色の路線です。

1990年9月末に客車列車が廃止された後は、どこからか集まってきた35系ディーゼルカーがゴロゴロと音を立てて走り、そして今は・・・兵庫駅和田岬線ホームへ降りていくと、ブロワーの音も高らかに、時折コンプレッサをコトコト鳴らしながら待っているのはスカイブルーに塗られた103系電車の6両編成・・・(笑)。

そんなん、「旅」でもなんでもないやん、自分がただ鉄道とかバスに乗るのが好きなだけやろ・・・? と言われてしまうと、全くそのとおりなので、それこそ身もフタもないんですが・・・だから「みたいなもの」と言うとるわけです(笑)。

有名観光地を回って絶景に感動したり、地元の人でも知らないような穴場を見つけたり、はたまた現地での人との出会いetc.・・・だけが「旅」というわけじゃないよ・・・とかリキ入ってるわけじゃないです、というかそういういい旅をしたいです。

「旅」とまではいかなくても、日常の生活圏から少し離れてみて、あるいは少し角度を変えて見てみるのも面白いよ、と。そしてそういうネタはけっこう身の回りの色々なところに転がってたりして・・・あるいは、旅先でも、所定のコースというかルートから少し外れてみるのも・・・というのがこのコーナーのテーマです。

ただ、私は鉄道オタクにしてバスオタクも兼ねているので、題材がそっち系に集中してしまうのはご容赦下さい(笑)。

では、第1回は・・・「2005函館」の続きのようなものですが、函館市電の終点、まずは「谷地頭」から行ってみましょう。


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【左】兵庫駅:時刻表 【右】オハ64-1車内 1989年4月