△F1駅前留学 井上隆智穂

井上隆智穂･･･1994年日本GPにシムテックからスポット参戦し、1995年アロウズからF1に参戦。
名前の正確な表記は「隆智穂」。でもネット上では「隆千穂」の方がヒット件数が多かったり
して･･･。

タキ井上･･･F1に参戦した日本人ドライバーの中である意味特異な存在でした･･･。他の日本人ドライバーも、彼らが国内レース等のトップコンテンダーだったためにわかりにくくなっていますが、要はF1へ上がるためにはスポンサーを持ち込んだりしたいわば「ペイ・ドライバー」だったわけですが、タキの場合はまさに純粋混じりっけなしの「ペイ・ドライバー」でした。レースを続けるには資金力と交渉力が必要である･･･とまぁ当たり前のことを再認識させたドライバーだったと言えるでしょう。

(1) F1駅前留学

94年日本GPにシムテックからスポット参戦したときのフレーズ。「駅前留学」とは言うまでもなく、かの有名な英会話学校「NOVA」のことを指します。タキは1994年シーズン、スーパーノバ・レーシングから国際F3000に参戦し、シムテックのドライバーが資金難により１つ空いたため、シートに収まったわけです。「NOVAグループ」の中に英会話学校やレーシングチームがあった、と言うわけですが、ちなみに森脇基泰氏が監督を務め、ハインツ＝ハラルド・フレンツェンも在籍していた「ノバ・エンジニアリング」はNOVAグループとは直接の関係はないようです。

･･･とタキはこれでおしまいです。

彼は95年にアロウズからフル参戦しますが、フルタチ実況は94年シーズンをもって終了していますので、これ以外のフレーズはありません。95年のタキで印象に残っているのは･･･モナコとハンガリーでマーシャルカーにシーズン２度も撥ねられたことでしょうか･･･(笑)。特にモナコは、マーシャルカーを運転していたのがフランス・ラリー界の英雄ジャン・ラニョッティ氏だっただけに反響も大きかったようで。

その時の「笑い話」ですが･･･。さすがに事故直後は関係者・観客一同騒然としてタキは大丈夫か、どうなったのか、と心配しきりだったのですが･･･メディカル・チェックの結果、「脳に異常がない」ということでまぁよかったわけです。ただ、問題はサーキットの場内アナウンサーの語学力で、英語のアナウンスを入れたとき「イノウエの脳に異常はありませんでした」と言うべきところ、「イノウエには脳がありませんでした」とやってしまったのでした。で、プレス・ルームの一同は大爆笑、となったとか。いやタキには脳がないどころか、三田学園から某有名国立大学(京大か？神大の医学部を受けて落ちた･･･という話もあるようです)卒業という経歴があるのですが。

また、タキのマシンにオカマを掘ったラニョッティ氏も、「何があったのか」とプレスに追いかけ回され、逃げ回った挙げ句にコースサイドから海にハマった･･･というオチがついたそうです(笑)。

まぁ、どっちの話も「F1速報」の「裏話」のコーナーに載ってた話なので、ちょっとしたブラック・ジョークみたいなものかもしれませんが･･･。

と、どちらかと言わなくてもギャグというか一種のイロモノ的に語られてしまうタキですが、ネットを回っててちょっと「面白い」ところを見つけましたので、リンクを紹介しておきます。

●insite-tokyo インタビュー http://www.insite-tokyo.com/interview_ja/1inoue/
タキがF1界の資金の流れを語った結構興味深いインタビュー。「隆千穂」と堂々と誤記してしまっているところが笑えます｡

●井上隆千穂について語れ　スレ http://www6.big.or.jp/~beyond/bbsnews/proxy/f1/1101009654/
２ちゃんねるF1板の過去ログアーカイブです。斜に構えてタキを論じようとしてる割には結構ムキになっておられる方もちらほら･･･って２ちゃんはどこでもそんな感じですか(笑)。