△天才トムソーヤ イワン・カペリ
イワン・カペリ、「セナ・プロ時代」の名脇役の一人でした。レイトンハウス時代は非力なマシンでしばしば上位に食い込む活躍を見せ、勝てるドライバーへの脱皮を期待されていましたが・・・。そりゃあ88年の日本GPでしたか、ノン・ターボのレイトンハウス・ジャッドでマクラーレン・ホンダV6ターボぶち抜いたんですから。でも世の中はなかなかうまく行かないモノです。
では、カペリのフレーズ、行ってみましょう。
(1) 天才トムソーヤ
1983年イタリアF3チャンピオン、1984年イタリア/ヨーロッパF3チャンピオン、そして1986年ヨーロッパF3000チャンピオン・・・カペリがF1のレギュラーになるまでの下位カテゴリーでの戦績はすばらしいものでした。当然F1でも成功を期待されたのですが・・・彼の「トム・ソーヤの冒険」は残念ながら・・・いや、彼は今もまだレーシングドライバーですから、そう言い切ってしまうのは早計かも。(2) ピノキオカペリ
二枚目でありながら、三の線の入った性格、いたずら好きのカペリはパドックでも人気者でした。でも人のクルマの助手席に乗ってていきなりサイドブレーキ引くなよなぁ・・・ベルガーといい、彼といい、アチラの人たちのジョークは強烈だわ(苦笑)。(3) イタリアのダスティン・ホフマン
うーん・・・ちょっとそれ違うかも。F1に上がってからは苦労したとはいえ、カペリはそんなに人生に疲れた顔はしてなかったような(笑)。(4) 顔はイタカジ、スピードは天才肌
うん、やっぱりこっちの方がしっくりと来ますね。(5) スーツにベッコウのめがねが似合う洒落者
1990年フランスGPの実況で「カペリは本当に陽気なヤツで、スーツにベッコウのめがねが似合う洒落者!」ってフルタチさんそれトップ争いしてるシチュエーションで言うことかぁ(笑)。(6) 陽気なマザコン
あかん、オレこういう訳わからんフレーズ・・・ツボにハマってしまいます。(7) 紅のさびしんぼう
(8) 翼をもがれたイカロス
1992年シーズン、カペリは遂に念願だったプランシング・ホースのステアリングを握ることになります。前任者があの「微笑み黒魔術」プロスト教授だっただけに、「レーシング・オン」誌などは「アレジとカペリの新漫才コンビ」とかいう意味不明のキャラ立てをしようとしたほどでしたが(笑)・・・それが期待とは逆にカペリはマシン開発の遅れのせいもあって、完全にドツボにハマってしまう結果に。5位と6位に1回ずつ入っただけで後はリタイヤ、リタイヤ、リタイヤ・・・ってカスタネットマンかキミは。(カスタネットマン・・・「はてなダイヤリー」をご参照下さい。)
(9) フェラーリの花粉症脱出
で、わずか1年でフェラーリを追い出され、93年はエディ・ジョーダンに拾ってもらうことになるのですが・・・。一度狂ったバトルのリズムは元に戻らず、リタイヤ&予選落ちで序盤2戦にしてジョーダンから放出され、これがF1からの事実上の引退となってしまいます。何か今回はフルタチさんの語録の話と言うよりは・・・やたら愚痴っぽかったですね(笑)。
次回は、カペリがジョーダンを去った後に・・・そのシーズンの日本GPでF1のキャリアをスタートさせた、エディー・アーバインです。