◆Vol9:若狭へ②JRバス若江線

イメージ 1

近江今津駅 2面4線の高架駅 2005年11月26日

イメージ 2

駅前にはちょっとした商店街が・・・画面右側はホテルを建設中



怪獣たちにすっかり参らされ、酔っぱらいのおじさんにちょっとビビリ入りながらようやくのことで近江今津に着くと、ここからは西日本JRバス若江(じゃっこう)線に乗り換えです。

国道303号線の水坂峠を越え、福井県の小浜へ至るこの路線はいわば滋賀県の湖西地域から福井県へのショート・カットのルートで、近江今津と小浜の駅前からそれぞれ1時間に1本のペースでバスが出ています。今津-小浜間の所要時間は1時間弱で料金が1,280円、京都から湖西線近江今津までが普通で約1時間(新快速なら約50分)で950円ですから、接続さえうまく行けば、京都から小浜に行くのには特急を使って敦賀回り・小浜線経由で行く(接続時間込みで約2時間半~3時間、特急指定席券込み4,380円)よりも時間的にも金額的にも適当なルートと言えるでしょう。

約30分の乗り換え時間は、ここまで乗ってきた湖西線113系や「永原バリア」越えの413系を撮ったり、駅前で適当にスナップしたりしているうちに過ぎてしまいました。それにしてもうちの怪獣ども・・・仲良くたまごっちの攻略法の話してるかと思えば次の瞬間には取っ組み合い始めてるし・・・頼むからホームとか歩道の端っこではやるなっちゅうの、危ないから。


イメージ 3

時間通りに小浜行きバス登場 日野HT系&丸形スケルト

イメージ 4 イメージ 5

(左)車内はざっと席が埋まるくらい (右)怪獣たちはいつしか爆睡



小浜行きのバスはほぼ定刻にやって来ました。どこに座ろうか・・・と思う間もなく、うちの怪獣どもは最後部の席に座り、「おとーさんここ」。子供は普通最前列の席が好きかと思うのですが、うちの連中はバスに乗るといつも最後部に座りたがります。「煙と何とかは高いところが好き」だからなのでしょうか。だいたいバスは最後部の座席が一段高くなっていますから。それはともかくとして、今度は私が2人の間に割って入って座ってやりました。そうすれば直接のコンタクトがないのでもみ合いにはならないでしょう(笑)。

・・・と、発車間際になって、電車の中でも居た酔っぱらいのおじさんが駆け込みで乗ってこられました。どこでバス待ってたんでしょうか。
「あーーーさっきのおじさん」
「おー、野球せーよ、野球」
だからそれはもーええって(笑)。おじさん、財布をやたらジャラジャラさせて・・・小銭を勘定してたと思ったら・・・運転手さんが「お待たせいたしました。小浜行き発車します」とアナウンスしてバスのクラッチをつないだ瞬間、「にーちゃん、ちょっと待って・・・やっぱ降りるわ」、っておいおい。

下のムスメには、まるで吉本新喜劇のギャグのようなこの展開が不思議でしょうがなかったらしく、その後何回も「何でさっきのおじさん降りたんかなぁ・・・」としつこく聞いてくるのには参りました。しまいに上の息子が「だから、お金足りなかったんでしょ?」ってそれオレが5分前に言うたぞ。と、ムスメは「どうやってお家に帰るんかなぁ・・・」ってそれ聞くのもう5回目やぞ(笑)。


イメージ 6

福井県側の風景・・・さっき越えてきた山を見ながら

イメージ 7

小浜に到着 バスはすぐに車庫へ引き上げる



近江今津駅を出発したバスは、しばらく古い町並みが残る今津の街中を走った後、国道303号線の上りに取りかかります。「これから、福井県との県境まで、カーブが続きますのでご注意下さい・・・」と運転手さんのアナウンスが入り、バスは右、左と曲がりながら峠道を登っていきます・・・。と後を振り返ってみると後続のクルマがズラリ、まるで「大名行列」というか「若江線バスドライビングスクール」のよう。運転手さんは、時折路肩の広いところにバスを乗り入れ、後続のクルマを先へやり過ごす・・・ということをやっているうちに、水坂トンネル(798m)に入りました。

ここを抜けると福井県・・・と思いきや、実際の県境はもう少し先、いつの間にか子供たちが静かになったと思ったら2人とも爆睡していました。私も気が付けば少しうとうと・・・。

途中のお客さんの乗り降りは、福井県側に入ってから熊川、上中といったまとまった集落で少しあった位で、近江今津から乗った方々はほとんど終点の小浜まで乗り通す、といったところでしょうか。上中駅前あたりでヤツラも目を覚まして、「はよカニ食いたい」とか「コンビニに連れて行って」とか言っているうちにバスは国道27号線に入り・・・ちょうど1時間で小浜駅前に到着しました。もうここまで来れば、志積の民宿まではあと少し。でも次のバスは1時間30分後です。それまでどうやって時間を潰しましょうか・・・はてさて。


イメージ 8

イメージ 9

1986年7月の小浜駅前・・・まだ「国鉄バス」(日野RE100?)の時代