◆Vol15:JR函館駅②昼間見る寝台列車

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16:39発・寝台特急日本海4号 2005年10月21日 函館駅

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さて・・・キハ40を適当にスナップしながら、ふと特急の止まっているホームの方を見ていると、赤い電気機関車ブルートレインが止まっているのが見えました。しかも、対向側のホームはちゃんと空いています。「ホロフェティスト」のわたくしNigelのメインの被写体は、概ねローカル運用のディーゼルカーとか国鉄型の電車とかが主で、機関車とか特急系はあまりご縁がないのですが・・・たまには機関車も撮ってみましょうか・・・。

というか最近貨物とか客車列車とかも撮りたくなってきたのですが、そうなると、駅撮りの「KIOSK写真」ではなかなか難しかったりします。貨物の走行写真をコンパクトデジカメで・・・というのは何回かやってみましたが、「チャレンジャー」と言うしかありません(笑)。客レ・・・となると、臨時列車のネタを追い求めるか、夜にブルートレインを捕らえるか、ですが、大阪駅の10番に停まってる銀河とか日本海ぐらいでしょうか、まぁのんびり撮れるのは。大体ネタ列車はお祭りが終わってから気付く鈍感な私にはちょっと無理ですね(笑)。いや、余談でした。

というわけで、4番線にたたずむ「日本海4号」を撮ろうと5番線のホームへ急ぎました・・・。最後尾の客車から編成全体を見ると、何かやけに短い・・・数えてみるとたったの4両。やっぱりブルートレインは客車が2桁はないと、雰囲気が出ないように思います(笑)。せめて7~8両以上は・・・。上の写真では編成の端が切れていますが、まぁホームがカーブしていますから、しょうがないですね。おそらく青森で客車は増結されて、青森からはそれなりの体裁が整い、大阪へ向かうのでしょう・・・。


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ED79-12号機のナンバープレート&各種エンブレム


それから牽引機のED79ですが、この機関車は1986(昭和61)年に、開通間近の津軽海峡線専用機としてED75-700を改造して制作されました。津軽海峡線開通当時の写真とかのイメージでは、ビビッドな赤だったのですが・・・やはり湿度の高い海底トンネルと海沿いの潮風にさらされ、塗色は相当色あせています。写真でもわかるようにヘッドマークも幾分くすんで見え、ブルートレインといえば・・・うまく言えませんが、もっと「キラキラ」しているものだと思っていただけに、何か・・・昼間に花電車を見た時のような味気なさを感じてしまいました。

でも、ED79のこのくすんだローズピンク、「日本海」が大阪を発つときの牽引機EF81も実はこんな色をしていたはず。でも夜の大阪駅で見るEF81の「日本海」は、ブルートレインの持つ「キラキラ感」を十分に感じられますから、やはりブルートレインは「夜見るモノ」なのかもしれません。16:39に函館を出発するこの「日本海4号」が、青函トンネルを抜けて青森に到着するのは19:24、この時刻であれば、青森駅でこのED79+4両の客車はキラキラとした輝きを取り戻すのでしょう。もっとも、「海峡線スペシャル」のED79は青森で交替させられるのですが・・・。

この3月18日のダイヤ改正で、大阪と函館を結んでいるこの「日本海1号・4号」は「2号・3号」と同じように青森までで打ちきりとなります。「現代の北前船」的なルートを通り、大阪には翌朝の10時前に到着するこの列車を函館で見ることができるのも後わずかです・・・。



【2006.02.08】訂正 ~オレの記憶もエエ加減(汗)~
ちょっと気になったことがありましたので、当記事にトラックバックいただいたX-103さんのTB記事にコメントを入れ、ご教示いただきました。それによると・・・
*「日本海1・4号」の函館~青森の編成両数は5両(うち1両電源車)。
*入線番線は4番線ではなく6番線。
と、いうことは、私がこの「日本海4号」を撮ったのは7番線からということなります。以上お詫びし、訂正させていただきます。X-103さん、ご教示ありがとうございました。




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ED79牽引の快速「海峡」 1995年8月 青森駅 東北新幹線八戸延伸時に廃止

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