△妖怪あぶらすまし:オリビエ・グルイヤール
「古館語録」、久々の更新です。今回は1989-92年にF1に乗っていた「ミラーを見ないフランス人」オリビエ・グルイヤールです。グルイヤール・・・走らんマシンをとにかく必死に走らせていたイメージがありました・・・目つきが危ないとか、根はスケベとかいろいろ言われてましたが・・・そのまま変換しようとしたら、狂いヤール(爆)。
(1) 妖怪あぶらすまし
これ言われてたの、確か91年のフォンドメタル時代だったかと。そのころのグルイヤール選手、まぁ走らんフォンドメタルをシングルグリッドに持ってくる大健闘(でもそのあとグリッド降格だったかと)とかもあったものの、やたらエンジンをブローさせてオイルをまき散らしていた印象があります。その年のフランスGPだったか、この年から新しくF1が行われることになったヌベール・マニクールでの予選中、マンセルやパトレーゼのウィリアムズ勢とポール争いをしていたセナがグルイヤールの撒いたオイルに乗ってアタックをパーにしてしまったことがありました。そりゃぁセナさん怒るの怒らないの・・・。それにしても「あぶらすまし」って・・・(笑)。(2) 鼻がジャン・ギャバンそっくりだ!
また出た。そんなこと言ったら、フランス人はみんなジャン・ギャバンか(笑)。でも「グルイヤール」と「ジャン・ギャバン」なんかよく合いそうですね。(3) シャンゼリゼのストリートキング
自分で書いてて読み返したら一瞬「ストリーキング」に見えてしまいました(すいません)。いや、そうじゃなくて「走らんマシン」を必死で走らせようとすると、そりゃ色々無理もあるでしょうね。「ミラーを見ないヤツ」とか言われて、グルイヤールのレースマナーは確かに決して芳しいモノではありませんでした・・・。それにしてもフランス人は何でも「シャンゼリゼ」かい(笑)。(4) サーキットのスフィンクス
言われてみれば、いつもオールバックになでつけていた彼の髪型はスフィンクスに似てました・・・(笑)。こういうフレーズ、やっぱりタルキーニとかデ・チェザリスと並んで「B級F1ドライバーの至宝」(?)だったグルイヤールのキャラの一端が伺われます。ここでちょっと例によって余談になりますが・・・「愛されるB級F1ドライバー」の特徴とは・・・?
◆とにかく「一発の速さ」はある、または「むちゃくちゃ巧い」。
◆でもマシンとかチームにはもう一つ恵まれない。
◆だから必死でアピールしようとするが・・・・・・・・・・・・・。
◆それでもやっぱりメゲずに頑張る。その辺が評価されてまぁ、オファーは何処かからやって来たりする。
◆「実はけっこうイイヤツじゃん」的なエピソードがあったりする。←ここがポイントかも・・・
◆F1から引いてからもレースを辞めず、違うカテゴリーで結構頑張ってたりする。
◆でもマシンとかチームにはもう一つ恵まれない。
◆だから必死でアピールしようとするが・・・・・・・・・・・・・。
◆それでもやっぱりメゲずに頑張る。その辺が評価されてまぁ、オファーは何処かからやって来たりする。
◆「実はけっこうイイヤツじゃん」的なエピソードがあったりする。←ここがポイントかも・・・
◆F1から引いてからもレースを辞めず、違うカテゴリーで結構頑張ってたりする。
「B級F1ドライバー研究会」によると、彼がレースを始めたのは23歳の時、そして同郷のプロストの後押しもあってリジェからF1デビューをしたのは31歳。リジェではルーキーながら6位入賞1回と実力は評価されていたものの、やはり資金力がネックとなってその後チーム、マシンには恵まれませんでした。でも何とかアピールしようと頑張るあまり他のマシンとよく絡んだり、アブラまき散らしたり・・・(笑)。でも時たま何があったか(笑)、いい走りをしてみたり、川井ちゃんに「実はスケベ」と言われてみたり。
もちろんグランプリシーンの主役はセナ、プロスト、マンセル、ミハエル等々超A級のドライバーなんですが、こういう「脇を固める」ドライバーがいて、またそういうドライバーにキャラクターが立っていてこそまたF1は面白いと思ってみたりしています。私、実は結構「B級ドライバー」好きだったりして・・・。