■No.7:神戸市交通局MR410⑤六甲アイランド線

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六甲アイランド操車場 1989年1月

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操車場から住吉駅へ向けて出発


三菱G4ボディのバス、神戸市交通局編第5回は・・・1988年の六甲アイランドオープンから1990年2月に六甲ライナーが開通するまで暫定的に運行されていた「60系統」についてのレポートです。この60系統に使用されていたのは、6台の1976(昭和51年)製の三菱MR410で、一度廃車になったものを再登録して運用していたようです。バス停等の表示は「神戸市バス」でしたが、実際の運行は神戸市の外郭団体「神戸交通振興」が委託を受け実施していました。

JR住吉駅前のバス停は駅から南に歩いてすぐの国道2号線上にあり、そこを出発すると、阪神住吉駅前に立ち寄り、後は六甲大橋を渡ると六甲アイランドのエリアとなります。島内の最初の停留所「六甲アイランド西」でほとんどお客は降りてしまい、終点の「六甲アイランド東」は停留所とバスの操車場の他にはほとんど何もない、いかにも「暫定路線」の終点らしい場所でした。


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終点・六甲アイランド


上の写真は、終点六甲アイランド東の風景ですが、1枚目の写真を見ていただくと・・・停留所が2つ左右にありますが、住吉駅行き乗り場は手前の右側になります。で、停留所の先は少しわかりにくいのですが、三叉路になっていて、操車場は三叉路を左に曲がってすぐのところにありました。バスの本数は、朝夕のラッシュ時を除けばだいたい1時間に2本程度。まだ入居が始まってすぐの段階なので、こんなモノで十分だったのかもしれません。ちなみに、今の六甲ライナーはデータイム6分ヘッド、ラッシュ時は3分ヘッドで運行されています。上の写真の中には路線案内図がありますが・・・実際のバス停の数も上の写真どおりに4つでした。


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まだ造成中の所も目立つ・・・1989年1月


私が実際に乗りに行ったときは・・・終点六甲アイランド東で降りたのはやっぱり私一人(笑)、そのまま折り返して帰っても芸がないので、ちょっとバス停の周りを散歩してみましたが・・・操車場の他には・・・本当に何もありませんでした。周囲はまだ工事中・造成中のところばかりで、至る所フェンスでふさがれていました。立ち入り可能なのは、バスの路線となっている道路上だけ・・・といったところでしょうか。

この六甲アイランド暫定路線が神戸市交の三菱G4にとって「最後の活躍の場」となり、1990年2月、六甲ライナー開通に伴い、市バス暫定路線とともに6台の三菱G4はひっそりとその役割を終えました。


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JR住吉駅前 駅南側の国道2号線上


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次回からは、いよいよ別の事業者の三菱G4ボディ車をご紹介します。同じ兵庫県のバス事業者、神姫バスのG4を2回に分けてレポートします。神姫バスで使用されていたG4は、神戸市交より若干ホイールベースの長いMR470でした。



【外部リンク】
◆神戸市交通局 公式Webページ
神戸市交通局関係(ファンサイト)
*神戸市交通局ギャラリー 三菱G4ボディのバスは「懐かしの写真集」から・・・
*神戸市バス・点と線への雑記
六甲アイランド関係
*六甲アイランド -Wikipedia