◆Vol29:ことでん志度駅

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ことでん志度駅 2006年4月8日



春の岡山・高松「小遠征」、今回は新生ことでんの3回目、志度(しど)駅です。

志度駅は1面1線の終端駅で、事前の予想では売店があって、待合室は広く…とか勝手に思いこんでいたのですが、ホームの端に小ぶりの木造駅舎があり、駅員さんも1人だけでした。「駅」というよりは「停留所」に人を置いてそのまま終点にしたような感じでしょうか。この駅舎は、相当年季の入った代物のようですが、それでも新生ことでんのシンボルマークがちゃんとペイントされているところに芸の細かさを感じてしまいます。どうせなら、立て替えてしまえばいいのかもしれませんが、財政状況が苦しい中、なかなかそういうわけにもいかないのでしょう。もちろん趣味的には木造の駅舎の方が味わいがあっていいのですが…。


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志度線600形電車


私は、これまで「ホロフェティスト」であることは散々あちこちで言ってきましたが(苦笑)、実は「行き止まりの駅」マニアでもあります、ってそんなカテゴリーがあるのかどうか分かりませんが…。そこで、やはり気になるのはレールの「途切れ方」。この志度駅は、よく行き止まりの駅で見かける「車止め」もなく、レールの途切れたところに申し訳程度に細い木のストッパーのようなモノが置かれているだけでした。上の写真でもお分かりのように、到着した電車はレールの終端ぎりぎりまで近づいて止まるのですが、もう少しマージンを取っておいたほうがいいのでは……と他人事ながら要らぬ心配をしてしまいます。そういうところも、どことなく「駅」というよりは「停留所」といった感じでしょうか。


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外から見た駅舎は、写真のとおりかなり古びた感じでしたが、中は掃除が行き届いていてきれいに保たれており、トイレも水洗式の新しいものになっています。瓦町から乗ってきた電車を1本やり過ごし、次の電車を待つ間、ひっそりとしたたたずまいの駅にお客さんが1人、2人ぽつりぽつりとやって来てはホームへと消えていく情景は、高松の街中とは別の時間が流れているように感じられました。



【外部リンク】
●高松琴平電鉄 -Wikipedia