70年代初頭は名手
ジャッキー・スチュワートをエースに据え、
コンストラクター1回、ドライバーズタイトル2回と早くも黄金時代を迎えましたが…73年限りでジャッキーがF1を引退してしまうとその後は徐々に低迷…時折一筋の光を放つことはあっても結局かつての輝きを取り戻すことはないまま
98年限りでBARに買収されるという形でF1から姿を消しました。
ただ、
90年に中嶋悟がロータスから移籍してきたのをきっかけに、日本のファンにはおなじみの存在となり、その後は
片山右京、
高木虎之介と日本人ドライバーが在籍した「日本色の強い」チームとして知られていました。
「
厳窟王」って何(笑)。要は「厳」の字を使いたかっただけとちゃうか、と。確かに…ごつい顔してるなぁ、「御大」は。でも笑ったときの顔はまたすごくチャーミング(?)でした。まさに
「破顔一笑」という言葉がぴったり。
フルタチさんの「顔面」シリーズの中ではおそらく1、2を争う出来といっていいかもしれません(爆)。
(3) サーキットの足長おじさん
タイトル争いから無縁となってもなおこの
ティレルが「名門」と呼ばれたのは…決してジャッキー・スチュアートとの栄光の日々の残滓だけではなかったと思います。
新進気鋭の若手ドライバーを発掘する才に長けていたティレル御大のもとからは、
ジョディー・シェクター(79年
フェラーリでチャンピオン)、ロニー・ピーターソン(後に
ロータス)、
ミケーレ・アルボレート(85年
フェラーリでランキング2位)、そして
ジャン・アレジ(後に
フェラーリ)等々後のスター・ドライバー達が巣立っていきました。御大としては彼らと共に再び「黄金時代」を築ければベストだったのでしょうが…。
(4) 青と白のエクスタシー
白をベースに青のラインの入った90年モデル・ティレル019を指したフレーズ。現在はもう当たり前になった
ハイノーズやアンヘドラル・ウイング(ドルフィン・ノーズ、コルセア・ウイングとも言われた)という当時としては先進的なアイディアを盛り込んだマシーンでした。ここら辺りを指して「発
明王」とも言ってたような気もします。このマシンで、新鋭
ジャン・アレジは2位表彰台2回と大活躍、
フェラーリ・ドライバーへの道が開け、中嶋氏も6位に3回入賞するなど、
ティレルにとってはエポック・メイキングなシーズンとなりました。これで
ピレリのタイヤがよかったらなぁ…。