■No.13:国鉄バス京鶴線MAR470②

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国鉄バス京鶴線・周山バスターミナル 1985年8月



「三菱G4ボディの肖像」、今回も前回に引き続き、国鉄バス京鶴線(現西日本JRバス高雄・京北線)の三菱MAR470(1976年製)です。

上の写真は、京都駅前を夕方出発する京鶴本線の鶴ヶ岡直行便が国道162号線沿いに峠を大小3つ越えて周山に到着した時のものです。バスはここで15分ほど休憩、お客さんは半分ほどは入れ替わりますが、周山以北へ行く人はここで一旦バスを降りて自販機で飲み物を買ったり、たばこを吸ったりトイレへ行ったりとそれぞれに気分転換を図ります。また、ここ周山で山国線等支線に乗り継ぐ人もいて、時間は概ね午後7時前、辺りはちょっとしたにぎわいです。

「周山バスターミナル」とこれまで書いてきましたが、正式には「国鉄バス周山駅」。ここらあたりは国鉄バスのちょっとしたターミナルが「駅」と呼ばれているのと同じようなものでしょうか…。

現在では、前回記事でもお伝えしたように、路線は短縮され、車両も新しいものに置き換わってしまいましたが、周山駅の「駅舎」のたたずまいは今もほとんど変わっていないようです。

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京都駅前 1984年5月


ここで、国鉄バスの車体に記載されているコード番号のような7桁の数字について、簡単にご説明いたします。この番号の付け方は、現在のJRバス各社にも受け継がれているようですのでドリーム号とかに乗られた時にでもご覧になってください。

【例 ↑上の写真 534-6904】

「①5」「②3」「③4」-「④6」「⑤904」


①:車体長
「1」小型車
「2」中型車(L=8400mm未満)
「3」中型車(L=9800mm以下)
「4」大型車(L=9800mm未満)  
「5」大型車(L=9800mm以上)
「6」「7」中長距離、観光・高速用

②:座席の向き
「1」ロングシート(横向きシート)
「2」ロング・クロス混用
「3」クロスシート
「4」リクライニングシート

③:シャーシメーカー
「1」いすゞ
「4」三菱
「7」日野
「8」日産ディーゼル

④:制作年度
西暦の下1桁(ここでは1976年)

⑤:サスペンション・冷房設備
「001-099」板バネ・非冷房
「401-499」板バネ・冷房付き
「501-599」エアサス・非冷房
「901-999」エアサス・冷房付き

*次回は…前回記事でも予告しましたとおり、京阪バスのMR470についてのお話です。



【参考文献】
●「西日本ジェイアールバス」(バスジャパン・ハンドブックシリーズ③)