◆Vol32:「新今宮ステーションホテル?」

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新今宮駅近くの某ホテル 必要にして十分な実用的設備

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窓から見た吹き抜けの中庭 2006年7月



7月下旬から8月上旬にかけて、自宅のエアコンが壊れてしまって暑苦しい日々を過ごしていたことは「▼お知らせ:2006.07.28」で書いたとおりですが、その間のある週末、大阪に家族で1泊しました。

いや、大阪なら府下のどこであっても神戸から日帰りで行けないところなどないのですが、新今宮駅近くのスパワールド」が1,000円キャンペーン実施中とのことで、それならどうせ混むから新今宮駅周辺の安いホテルに前泊して開店時に間に合うように行こう、ということになったのです。もちろん、エアコンのよく効いた部屋でゆっくり寝てみたい、というのも大きな理由の一つです。

そこでネット(旅の窓口)で予約してお泊まりしたのが、JR/南海新今宮駅すぐそばの某ホテル。土曜日の夜8時、新今宮駅のホームに降り立つと、目指すホテルがホームに寄り添うように建っているのが見えました。まさに「新今宮ステーションホテル」(笑)。道路を挟んですぐ向かい側には、「あいりん公共職業安定所」、南海の高架を挟んでコンビニまで徒歩1分弱という絶好のロケーション。4畳半ほどの和室ツイン(なんて初めて泊まった)素泊まりで1部屋1泊2,900円、小学生以下の子供@500円追加/人、2人分を合計しても3,900円です。もちろんバス(というより浴室か)・トイレは共同。

お部屋は上の写真のとおりテレビ見て寝て涼んで…には必要にして十分(笑)。そりゃ3,900円ですから。シングルなら1,400円から、独り寝が寂しい向きにはDVDプレーヤー付きのシングルが2,000円から(ソフトのレンタルあり)…。休日には住ノ江競艇の実況中継が各部屋に配信されるというまさにコテコテのサービスです。

客層は…一見して労務者風のおぢさん、欧米から来たとおぼしきバック・パッカーのニイちゃんに大きなスーツケースを抱えた国籍・職業不明の中年のお姉さん。そしてフロントには…ジーパンにTシャツといったいでたちのちょっと太ったチャールズ・ブロンソン、を東洋人にした感じのおじさんが場を仕切る、とくれば、ここは本当に日本なのか、香港ではないのか、と思う程のディープさ。そのうち何処からともなくジャッキー・チェンが広東語をリズミカルに喋りながら出てくるのではないだろうか(爆)。


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翌朝…南海の高架線を見下ろす


翌朝、チェックアウトをして、JRの駅沿いに歩き始めると…道路を挟んで両側には同じような格安の宿があちこちに建ち並んでいるのがわかりました。そこら辺りの写真は敢えて撮らなかったのですが…とりわけ道を挟んで南側は「リアルかつディープな生活の場」、興味本位の視線は封印しておいた方がいいのかも、というかいくらネットで予約できるとはいえ小学生の子ども連れで泊まるには少々オイタが過ぎたのかもしれません(ヨメは値段の安さを気に入っていたようですが)。


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阪堺電気軌道・南霞町駅


JR新今宮駅の東口は、そのまま阪堺電気軌道阪堺線の南霞町駅となっています。折良く、私たちが通りかかった時に専用軌道線の踏切が鳴り、質屋さんのラッピング広告を施したモ600形電車がやって来ました。1996年東急車輌製の同社最新鋭のクルマです。それにしても「質屋さん」というシステム、また新たな形で流行りつつあるのでしょうか…。書籍ではBOOK OFFとかまんだらけとか古本市場とかが流行っていますが、それの「モノ版」みたいな感覚なのかな。

その後、「スパワールド」のプール&温泉で…大方6時間近くも過ごしてしまうことになるのですが、やっぱり「1000円キャンペーン効果」なのでしょうか、特にプールは「芋の子を洗う」という言葉がぴったりと当てはまるような混雑ぶりでした。特に午後からは。それにしても、カプールも家族連れのお父さんお母さん方も…みんな「フルエアロ仕様の黒塗り1BOX」でやって来たような趣に満ちていた…というのはちょっと大げさに言い過ぎかも(笑)。

今度来るときは、スパワールドの隣に建っている、「ビルの中の抜けていくジェットコースター」がある「フェスティバルゲートに行ってみてもいいかもしれません。


次回からは、大阪市南部の「LRT」とも言うべき阪堺電軌と、南海電鉄のシリーズをしばらく続ける予定です。