◆Vol38:阪堺電軌・浜寺駅前

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浜寺駅前に到着したモ129 1989年11月



阪堺電軌の南側の終点は、浜寺駅前です。大和川の次の記事はもう終点ですか(笑)。ちょっとした古びた駅舎風の建物が建った1面1線の行き止まり駅。本線自体は複線なので、朝夕とか電車の本数が多い時には、ポイント手前の簡易ホームでお客さんを先に降ろすこともあります。函館市電の3つの終点と同じようなイメージですね。

そういえば、函館市電の「函館ハイカラ号」に乗った時、どつく前終点には通常運転の電車が止まっていたので、ポイントの手前で降ろされたことがありました。◆Vol.2:函館市電の終点② 函館どつく前もっとも函館の場合はそういう「簡易のホーム」みたいなものはなかったのですが…。


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恵美須町へ向けて折返待ちのモ172(タマノヰ酢ラッピング広告車)


この界隈の姿形は、初めてこの停留所から阪堺の電車に乗った1987(昭和62)年も今も、あまり変わっていないようです。阪堺の停留所から200m離れた所にある南海本線浜寺公園駅は昔ながらの風格ある駅舎もそのままで、とても普通電車しか止まらない駅とは思えないたたずまいは駅マニアの間でもつとに有名だとか。また、横断歩道を渡ってすぐの浜寺公園には、小さな遊覧鉄道があって、モ121形(No.130)が静態保存されているようです。以前は南海1201系が保存されていましたが、下回りの台車等はコンクリートの土台に置き換えられ、車内のシートもコンクリートベンチに、そして何よりも貫通幌が取り払われたおいたわしい姿になってしまっただけに、130号車はいつまでもそのままの姿でいてほしいものです。


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レールの終点は…無造作にレールが途切れている 1987年10月


「終点マニア」としては、やっぱりこのアングルも押さえておかなければいけません(笑)。こういうちゃんとした車止めもない無造作な終わり方もなかなかポイントは高いですね。道路の方は、この先ずっと和歌山まで通じているはずなのですが…鉄道はここで南海本線に乗り換えです。普通はこの駅の記事には南海の浜寺公園駅の駅舎写真が必須のはずなんですが、1枚も撮っていないそのあたりがまぁいかにも私らしいといえるのかもしれません……。

阪堺電軌シリーズは、ここで一旦終了です。次回からは南海支線区シリーズ、高野線の「名目上の」起点駅、汐見橋駅の予定です。


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