◇【第6回】KORAIL・水原駅

「海外の鉄道・バスの旅」、今回は韓国の古都・水原(スウォン)駅のスナップをご紹介します。

ちょっと時系列がむちゃくちゃになっていますが(笑)、ソウルから水原までのムグンファ号のインプレッションと車窓を再度まとめてみましょう。

ソウル出発時点では、大体3割ぐらいの乗車率で車内はガラガラでした。切符を買うときの長い列を考えるといささか拍子抜けの感がありましたが、ソウル市内の龍山(ヨンサン)、永帰浦(ヨンドンボ)と順次お客さんを拾っていってほぼ満席、デッキには立ち客も出るくらいになり、「最もポピュラーな優等列車」の面目躍如といったところです。

沿線の風景は、京畿道(キョンギド)に入ると一面に田畑が広がる田園地帯となり、駅の周辺だけ高層マンションがずらりと並ぶマンション村…香港と同じように長細くて高い建物がニョキニョキと。ここは田舎なのか都会なのかはっきりして欲しい…と思ったのですが、神戸の地下鉄沿線も同じようなものだということに気が付きました(笑)。


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水原を出発するムグンファ号 2006年10月


儀旺(ウィワン)を通過すると、程なく車窓左側にこの日のメイン・イベントに予定している鉄道博物館の広大な敷地が見え…しばらくするとボソボソとハングルでアナウンスが入り、水原に到着です。ソウルからここまで約30分。水原は大きな駅ビルの中にある橋上駅に改築され、日中でもホームの中央部は地下駅のような趣でした。ここで少し乗客の入れ替わりがあり、1分後にムグンファ号は釜山に向け去って行きました…。


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電鉄線乗換口案内板


水原駅の列車線ホームと電車線ホームは直接連絡しておらず、一旦改札を出て入り直さなければなりません。で、列車線改札を出たのですが、到着口はラッチがあるだけで無人になっていました。ムグンファ号の切符を記念にもらおうと「韓国の鉄道」の会話集のページをを開いて備えていたのですが…拍子抜け(笑)。


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駅前広場は写真上のとおり工事中で、その先まっすぐ伸びている道路は有名観光地である水原華城(スウォンファソン)の八達門へと通じています。せっかくなので寄っていきたいところだったのですが、この日のメインは儀旺の鉄道博物館なのでまた今度。ちょっともったいなかったのですが、駅の写真を少し撮ってから、缶ジュース(ヘテ製菓の空豆ジュース)&タバコで一息ついて電鉄線ホームへと向かうことにしました。

韓国の駅名標は、ハングル文字と漢字、そしてアルファベットの三種標記がポピュラーなパターンですが、水原「驛」という標記になっているので、漢字は旧字体(繁体字の中国語?)を使うのが通例のようです。


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7100型ディーゼル機関車牽引の貨物列車


電鉄線ホームは、低床式の列車線ホームとは異なり日本風の高床式で、同じ駅に2種類のホームがある「一国二制度」。ホームの端で電車を待っていると、上り列車線に貨物列車がやってきました。例によってコンデジで暗い&走行写真なので、雰囲気のみお楽しみ下さい。機関車はGMCノックダウン機の7100型で、方向転換をせずに2ndエンドを先頭にしてそのままタンク車を引っ張っています。

と、程なくソウル方面行きの急行(クッペンヨルチャ)がやって来ました。ここから鉄道博物館のある儀旺へは3駅目、急行の次の停車駅は儀旺…のはずだったのですが……私の大いなる勘違いで安養まで連れて行かれてしまったのは前回記事のとおりです(爆)。


次は…儀旺駅のスナップの予定です。


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