◇【第7回】KORAIL儀旺(ウィワン)駅

「海外の鉄道・バスの旅」、今回は京釜広域電鉄線の儀旺(ウィワン)駅のスナップをご紹介します。

儀旺は、ソウル市内から広域電鉄1号線(地下鉄1号線)で南に約1時間、京畿道儀旺市に位置していて、前回スナップをご紹介した水原(スウォン)はここからさらに3駅目です。以前は地名を取って「富谷」(プゴク)と名乗っていましたが、市の名前に駅名を合わせ改名しました。

ここはその道の人たち(笑)にとっては言わずと知れた「鉄道の街」。今回の韓国旅行のメイン・ディッシュである鉄道博物館(チョルトバクムルグワン)、鉄道大学、そしてJRで言えば「JR総研」にでも相当するのでしょうか、技術研究所があります。


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駅舎(上)と、全速力で通過する釜山行きムグンファ号 2006年10月


駅舎は上の写真のとおりこぢんまりとした感じで、1階にはコンビニ(ファミリーマート)が入っています。コンビニ右側の入口から階段かエレベータで改札へと上がり、またホームへと降りていくスタイルの橋上駅舎で、この写真だけを見ているといかにも小駅、というイメージですが実際は旅客駅の奥には広大な貨物ヤードが広がり、ひっきりなしに貨物列車の入れ換えをやっています。

その下には、またまたムグンファ号の「スピード感あふれる」ブレブレ写真を置いています…やっぱり機関車の先端が止められないですね…。電源車はこの編成ではソウル寄りの最後尾に付いています。


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上の2枚は、駅出目のアングルから撮った儀旺の街並みです。上が駅舎1階のコンビニからの視点で、下は南へ50mほど下がった視点からの写真ですが、他の駅とは違って、駅の回りにペンシルマンション、という感じではなく、いかにも京畿道の田舎町といった風情です。下の写真の奥の方にマンションらしき建物が遠目に見えていますが、おそらく駅から少し離れたところにニュータウンができているのかな、とも思います。駅から線路に沿って10分ほど歩くと、鉄道博物館に行き着きます。


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鉄道博物館入口から…機関車重連の貨物列車


今度は鉄道博物館入口から見た7100型重連の貨物列車です。新旧塗色に塗り分けられ、しかも2ndエンド同士を連結したきれいなシンメトリー。このあたりも、いい機材とウデがあればなかなかのフォト・スポットなのかもしれません。なにしろ電鉄線の電車、ムグンファ号セマウル号、そして貨物列車が次から次にやって来ます。一部は電気機関車が牽いていますが、ほとんどかディーゼル機関車ディーゼル動車ですから、上下線両方から同時に列車がやってくるとあたり一面にエグゾーストが充満するといった豪快な風景が見られることになります……(爆)。

次回からは、しばらく韓国鉄道博物館シリーズを続けます。実車展示&資料展示が豊富で、もし時間がある方にならぜひともお勧めの施設です。

余談ですが、儀旺の水原側一つ隣の駅は「成均館大」(ソンギュングワン-デ)ですが、かのヨン様が通っていた(芸術学部映像学科・中退)のだとか…。


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