◇韓国・第7回:韓国のかっぱえびせん?

「韓国の旅」の7回目は…ここからはちょっと目先を変えてみて、というかもう「どこかに行った」というネタが尽きたからなのですが(笑)、コンビニで見つけたこんなブツの写真で始めてみましょう…。韓国も、台湾や香港と同じように、街中のあちこちにコンビニが点在しているのは、日本と同じで今ひとつ海外旅行気分が出ないところかもしれませんが、何かと便利なのは確かです。


イメージ 1

このパッケージは…まさにご存じカルビーの「かっぱえびせん」。コンビニでもバス停脇の売店でも値段は600ウォン(日本円で約90円ほど)。ハングルのタイトル文字(海老の絵の右に書かれている黒地の文字)を読んでみると「セウッカン」と読めます。持参の会話本で調べてみたら「セウ」とは「海老」の意味のようで、「カン」というのがどうも解らず、「せんべい」とか「焼き固めたモノ」ぐらいの意味でしょうか。ちなみに私が買ったコンビニでは棚の縁には日本語で「海老カンW600」と小さな札が懸かっていました。

味はちょっと日本のかっぱえびせんよりは若干塩味が薄いような感じ。でも姿形もパッケージもどう見ても「かっぱえびせん」。旅行初日の夜に買って味をしめた私はさらに2日目の夜には「キムチ味?」(メウン「辛い」セウッカン)にもチャレンジ(笑)。最後は空港へ行くクルマに乗る直前にもお土産に一袋買い求めたほどでした。


イメージ 2

で、日本に帰ってからネットで色々と調べてみたのですが…まず「カン」とは「せんべい」とかの意味ではなかったようです。

◎かっぱえびせん(「はんぐ~る」ヨンジュン@カドメンさん)によると、「カン」とは「何も混じっていない」、「それだけで出来上がっている」といった意味だそうですが、ただ、歴史的、地理的に様々な解釈があって、正確に特定できないところがあるとか。直接的には、当時製造メーカーの社長さんの幼い娘さんが「アリラン」を「アリッカン」と唄っていたのを聞いて「セウッカン」にしよう、と考えたというエピソードが残っているようです(笑)。

それから、もう一つ、私はこの「セウッカン」、てっきりカルビーのライセンス製品だと思いこんでいたのですが、要は日本の商品をまねて作られた「コピー商品」のようです。製造メーカーは韓国食品メーカーの大手にして名門の「農心」(ノンシム)。日本にも農心製のインスタントラーメンとかが入ってきているようで、ご存じの方も多いのではないかと。


上のリンクに関係記事をブックマークしています(セウッカンのCMクリップもあります)。

wikipediaによると、一応中国には「蝦条」(ハーティウ…「条」とは細長いモノを指す言葉)というオフィシャルのライセンス品があるようですが、セウッカンと同じようなコピー商品も中国・台湾には数多く出回っているようです。また、韓国の最有力紙の一つ「朝鮮日報」(チョースンイルボ-)の2005.2.2のweb記事によると、他のコピー商品も含め、韓国には日本のスナック菓子類のコピー商品がいくつか出回っているとの日本のTV報道に対して製菓メーカー関係者が微妙な発言をしています。

これってどうなんでしょう?

こういうモノがあるということは日本のメーカーも前から知っていたのでは、とは思います。ただ、敢えてメタ的に言ってしまうと、こういう話が表沙汰になってきたのは、日本と韓国が経済的に競合する局面が方々で出てきていることの表れかなぁ…と。実際日本のTV報道からもそういう印象を受けました。

ただ、ごく個人的には…両方の微妙な味の違いが面白い…とも感じています(爆)。台湾とかのコピー商品のえびせんも是非チェックを入れてみたいところです。

次回は…もう1回ほど「コンビニアイテム」の記事を予定しています。