●第24回:「貫通幌のガイドライン」ここまでのまとめ

今回の「貫通幌のガイドライン」は、これまでの記事23回分のまとめです。まずは、ジャンル(?)ごとに記事を分類してみました。













次は…これまで使ってきた幌の写真で、自分的にベストなショットを5つ選んでみました。「いやこっちのもおもろかったぞ」というご意見があればぜひコメント欄等でお教えください。


【幌写真:ベスト・セレクション5】

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マルーンに塗られて車体色とコーディネートした幌がクシャクシャに畳まれ、風をはらんでほつれた姿がイイです(笑)。近鉄の前幌は南海もそうですが「幌枠」がないので畳まれ方がなかなかワイルドです。今後は近鉄や南海の前幌も重点的に観測を重ねていきたいと思っています。


 クリックすると拡大表示します◆台湾鐵路局35DR2303(1998.1菁桐(チントン)駅)
●第7回:幌関係部品の名称(二枚幌)より

「独眼竜」とも「走るトイレ」(笑)とも言われた台湾国鉄のローカル線用ディーゼルカー(柴油客車)。この身も蓋もない顔は日本では……昔ありましたよね、アンチクライマーを付けてマルーンに塗ったら近鉄の至宝にして戦前の「関西の電車」の誉れ、特急型車両2200系



JRの113系からセレクトするなら、何と言っても小浜線色、人呼んで「抹茶カフェオレ」でしょう。ATS-P付きの先頭車確保のために福知山所から宮原に貸し出されて「S-35」編成を名乗っていました。一旦福知山へ返されたのですが…今度は山陰線京都口用に貸し出されているようです。


 クリックすると拡大表示します◆台湾鐵路局EMU500&400(1998.1基隆駅)
●11回:「幌好き」のメンタリティについてヘリトレするより

台湾国鉄電化に伴って従来の客車鈍行を置き換えるべく投入された「通勤電車」左がEMU500(韓国大宇重工製)、右がEMU400(南アフリカUCW社製)ですが、特にEMU500はこのコーナーでも何度も登場させているだけに、やはり「セレクト」しておかなければならないでしょう(笑)。分厚い幌布と大きな幌枠、そして下に長く伸びる幌吊りのアームが特徴的。超弩級とも言える迫力にこれ撮るだけにでも、いえせっかくですからようやく完成した台湾高鐵と一緒に観測にぜひとも出掛けたいものです。



南海電鉄創立120周年を記念して2005年10月から翌年6月一杯まで旧塗装に塗り戻されて通常の運用に就いていた「7037F」、ここでは敢えて増結2両の連結部分をセレクトしてみました。連結面が長いために大きく引き延ばされた幌布の存在感がこたえられません(笑)。これぞ幌の「メカニカルなエロス」ってこれ前にも言いましたね(爆)。


と、ここまで過去23回分の記事をざっとまとめてみましたが……これで「貫通幌のガイドライン」は終わり、というわけではもちろんありません。次回からはこれまで続けてきた「幌のフィールドワーク」を中心とした記事を上げていきたいと思っています。これまでが「総論編」とするなら、これからは「各論編」とでも言えばいいでしょうか。もちろん、総論的な話で気が付いたことは随時触れていくつもりです。


今後とも「幌フェティシズムの世界」(あ、また言ってしまった…)、におつき合いのほどよろしくお願いします。



【07.02.18追記】

マイホームタウンさんからコメントで「フォトセレクションに関東勢がいないのが寂しい」旨のお叱りをお受けしました(爆)。そうですねぇ…セレクトするならば、氏もご推薦のとおりにJR東日本のE257-500が何と言っても幌フェティシズム的には最凶ではないか、と私も思います。

ということで、クハE257-519のスーパー幌ショットを追加させていただきます。


イメージ 1
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パタリロ=ド=マリネール8世参上! 特急わかしお 大網駅 06.10.13