◇【第18回】事業用車等いろいろ~韓国鉄道博物館(11)

「海外の鉄道・バスの旅」、今回は韓国鉄道博物館の11回目として、その他事業用等の保存車両のスナップをご紹介します。


まずは、この写真からご覧いただきましょう。


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トンイル号塗色の短いこの客車は1965年韓国機械製の暖房車、いわゆる「SG」です。この車両は、中への立ち入りが可能で、下の写真のとおり真ん中にディーゼルエンジンとボイラが鎮座しているさまが見て取れます。


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次は、屋外展示の中でひときわ目立つクレーン車、蒸気機関で駆動するちょっと変わった車両です。運転室の後ろにボイラー室と煙突がちょこんと突き出ているのが分かるでしょうか。


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今度の写真は、軌道のゆがみ等を補正する機械「マルティプルタイタンパー」通称マルタイです。

マルタイといえば、オーストリアのメーカー、プラッサー&トイラー社(”Plasser & Theurer”)のものが有名ですが、スイスのローザンヌに本拠を置くこのマチサ社製のものもよく知られています。それにしても、アームが長すぎて、予定していたスペースをはみ出したのでしょうか、枠外に木でレールを継ぎ足しているところが何ともファニーです。


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最後の写真は、展示館の脇に置かれているSLのボロボロに赤錆びたボイラ……朝鮮戦争の頃の遺構と思っていたのですが、イシバシ特派員のビシバシ韓国通信|KBC九州朝日放送 -第20回南北最後の運転士によると、南北境界線に放置されたSLをイメージして作られた原寸大のレプリカだということのようです。それにしてもかなりリアルに作られていますが……ボイラの所々から雑草が顔を覗かせているのは……さすがにこれまでレプリカ、ということではないでしょう。


これで、現車展示を中心にご紹介してきた「韓国鉄道博物館シリーズ」はおしまいです。次回からは、広域電鉄線の車両、そして「鉄道とバス」と銘打っているので、現地で見かけたバスのスナップもご紹介していく予定です。