◆Vol43:餘部探訪シリーズ(4)「餘部駅のメイン・ディッシュ」キハ47普通列車

餘部探訪シリーズ・第4回、過去3回の以下の記事の続きです。



13時過ぎに下りはまかぜが通過して……次は浜坂発の上り普通列車174Dが13:31にやって来ます。でも前回記事の最後で言っていた「メイン・ディッシュ」とは、この174Dそして14時ごろに香住方面からやって来る173D、キハ47のディーゼルカーなのです。はまかぜで使われている181系ディーゼルカーも一応「前面幌付き」なのですが、装着方式は先端が妻面とほぼ同一になる埋め込み式で私のような「スキモノ」にとっては些か物足りないです。


となればやはり「幌をちゃんと付けてるぞ!」といわんばかりのキハ47を撮りたくなるのが人情(?)というもの。


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しかし「餘部駅のポール・ポジション」とも言うべきホーム香住側先端で列車を待つのはやっぱり寒く、辛いモノがあります。上の写真をご覧下さい。何か遮断機の準備工事の形跡がありますが、ここを横断できるようにして、また駅への別ルートでも作るのでしょうか。いや、それはそれとして、海をご覧いただければおわかりと思いますが……やっぱり餘部は夏の天気のいいときに来るのがベストです。でも「冬に寒いところ」に行くのがお好きな向きにはやはり今の餘部こそがオススメと言えるかもしれません。

そうこうしているうちに、浜坂から折り返してきた174Dがやって来ました。私たちが行きに乗ってきた171Dの折り返しです。181系特急はまかぜを見送ったほとんどの人がこの列車に乗り込むようです。子供たちに「おーい、これに乗るぞー」と一声かければ、後は余裕を持って香住に戻り、帰りはどこかで温泉にゆっくり入って暖まるという「満ち足りた休日」そのもの。でもこの174Dをやり過ごしてしまえば、次の上り列車は約2時間先までありません。

さぁ、どうするか……言うまでもない、「幌フェティシスト」としては帰るのが2時間後になろうとこの174Dの後撃ちと、173Dが迫り来る姿をスナップするのがあるべき姿でしょう(爆)。


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174D香住側先頭車・キハ40-2046

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余部鉄橋を行く174D・キハ47-10


うーん、どうでしょう、「ケツ撃ち」はやっぱり難しいです。ズームをフルに設定していたこともあるのか、ちょっとピントが甘かったですね。パソコンに取り込んでから、レタッチ&シャープ2発がけでごまかしていますが、行先方向幕を見ればバレバレです。

さあ、その次、30分後の173Dです。


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173D浜坂側先頭車・キハ47-5

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173D香住側最後部・キハ47-1133


次は……あー今度はちょっと暗すぎました。いろいろとレタッチで手を入れてみましたがこれが精一杯のところです。やっぱりこの駅は天気のいいときにもう一度チャレンジしてみたい。晴天時なら光線は午後順光のはずですから、ケツ撃ちならともかく迫り来る列車ならまず間違いなく「いい絵」が撮れるはず。

とはいえ、このキハ47-5の「幌具合」上布あたりのほつれ具合はなかなかワイルド、やっぱりこれを待っていてよかったです。実はキハ47の幌装着の向き等でちょっと気が付いたことがあるのですが……この件については「貫通幌のガイドライン」書庫で別記事としてまとめ直すことにしましょう。

ともあれ、列車を撮る予定は一応これにて終了です。さあ撤収……といっても帰りの列車は1時間半後。

と、子供たちから、私が最も恐れていたツッコミが。

「おとーさん、もう帰ろうよ」
「ごめん、次3時半まで汽車あれへんねん」
「ヴェーーー何それ」
「雪山とか言ってて雪ないし、ダマされた。サギ、オニ、悪魔、ヘンタイ」

予想されていたことですが……彼らから徹底的な罵倒の雨あられ。そりゃあそうでしょう、この寒い駅でさらに1時間半待てと言われれば誰でも怒ります。私自身はまぁ「自業自得」なのですが。

「わかったわかった、橋の下に喫茶店あるからそこで何でも好きなもん頼め」
「えー、この急な坂降りんの?」
「ホントにー? きっさてんなんかあるのー?」
「そんなこと言って結局ウソなんでしょ?」

完全に信用がありません、って当たり前か。

いや、私も正直もう限界です。たとえ雪がなくても冬の但馬はやっぱり寒い。「橋の下の喫茶店」に一時避難です。


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(まだまだしつこく続きます)