◆Vol55:355M(3)「速星でなくて遅★」~北陸&大糸線「青春18」フィールドワーク




時間の進み具合が何か「世界の車窓から」状態になっていますが、福井12:46→富山15:38/355Mの続き(第3弾)です。


高岡駅では、また(もう何回目か)特急に道を譲るために7分間の停車でした。

「特急待避待ち」=私自身にとっては「フォト・ストップ」と化していましたが……今回もホーム到着時にEF510が留置線でお昼寝しているのを見て迷わず跨線橋を渡って撮影です。「お昼寝」なのでパンタグラフが降りていたのが残念と言えば残念でしたが、機関車をこういうポジションで撮る機会はありそうで実はなかなかないのでぜいたくは言わないでおきましょう。


EF510形機関車のスペックや配備の経緯等は上のウィキペディアの記事をご覧いただくとして、姿形は同じ交直流機のハイパワーマシンEH500のショート・バージョンといった趣ですが、実際は直流機EF210の交直流版というキャラクターのようです。ニックネームはEH500の「エコパワー金太郎」、EF210の「エコパワー桃太郎」(爆)に対して「エコパワー・レッドサンダー」。キャラクターロゴは側面にJR貨物ロゴマークと並んでアレンジされてポップなイメージでまとめられていますが、上の写真でお分かりのとおり、側面には無数のキズ(あるいは泥はねの跡?)が縦横に走っており、使用環境の厳しさが伺われます。


元のホームに戻ってくると、氷見線「忍者ハットリくん」ラッピング塗装のキハ40系2両編成もやって来ました。このラッピングは、原作者の藤子不二雄A氏が氷見市出身ということで2004年3月からキハ40-2135~2137の3両に施されており、今や風光明媚な沿線と並んで氷見線の「顔」となった感があります。

私自身は学生時代の1987(昭和62)年の2月に一度だけ「青春18きっぷ」旅行の帰りに氷見線に乗ったことがありますが、その当時に乗ったのはタラコ色のキハ35でした。

できれば城端線(こちらは未乗)と合わせて乗りに行きたかったところだったのですが、今回のメイン・ディッシュは大糸線キハ52ということもあり、また次の機会にすることにしましょう。

高岡を出発すると、終点富山まではあと20分ほど。

このあと越中大門あたりで大学生と思われる女性2人組が乗ってこられました。

「ここ空いてますか?」
「ええ、どうぞどうぞ」
「あ、ここ空いてますよ」
「ありがと。2人ともどこまで?」
「速星(高山本線の)」
「えーあそこ全然速くない、"遅星"だよー」
 
……といった感じでご両人の高校時代の恩師と思われる女性は落ち着いた風貌に似合わず語りは軽妙。富山に着くまで件のお二人はずっと笑いっぱなし。そして3人に囲まれるようにして座っていた私は爆笑を心の中にとどめるのに必死でした。
 
すみません、私の顔がうっとおしかったのは地顔+笑いをこらえるためです。




イメージ 6
(はてなフォトライフhttp://f.hatena.ne.jp/o_keke_nigel/20090730234644)

(左)富山止まり355M(クハ455-47)/(右)直江津行き549M(クハ455-18)


次回予告の1枚。
富山からは直江津行きに乗り換えです。
大糸線への乗り換え駅の糸魚川まではあと一息。