◆Vol56:549M「緑のじゅうたんと海」~北陸&大糸線「青春18」フィールドワーク




北陸本線の車窓から」

富山では、6分の待ち合わせで549M(15:44発・直江津行き)に乗り継ぎです。さあ、次に乗るのは何だろうか、と思っていたら……「待望の」475系オリジナルカラー来ました(正確には355Mが到着した向かいのホームで「待ち受けていた」ですが)。

2006(平成17)年に元の国鉄色に復元された475系は、金沢総合車両所の2編成(A16・A19)で、どんな運用で来るのか事前にネットで色々調べてはみたのですが、どうも運用パターンが複雑で予測しにくく、そもそもが敦賀直江津の広域で運用されているので、今回の「フィールドワーク」で出会えるかどうか率直に言ってあまり期待していませんでした。これで今年の運をもしかしたら使い切ってしまったのかもしれませんが、ともかくこれで今回の「フィールドワーク」の目的の2つ目はクリアです。


この549Mの「特急待避停車」は次の東富山の4分停車のみで、あとは糸魚川まで各駅30秒~1分で出発でした。

もちろん東富山では慌ただしくも対向ホームからA16編成の撮影を何とか済ませましたが、詳しくは書庫「貫通幌の観測と研究」の方で記事を上げる予定にしています。

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(はてなフォトライフhttp://f.hatena.ne.jp/o_keke_nigel/20090731010822)

549M車窓 黒部-生地間 緑のじゅうたん

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(はてなフォトライフhttp://f.hatena.ne.jp/o_keke_nigel/20090731010821)

549M車内 吊り広告-かかってきなさい/やっぱり、ひょうご


北陸本線といえば、日本海に沿って北上する路線、というイメージがあって実際地形上はそういうことになると思うのですが、福井から石川、富山にかけての車窓のハイライトは一面じゅうたんが敷き詰められているように広がる水田です(そもそも海岸線を極力避けるようにして線路が引かれているから当然といえば当然かもしれませんが)。やはり「米どころ北陸」といったところでしょうか。今の時期はまだ「緑のじゅうたん」ですが、もう2ヶ月もすれば黄金色の稲穂が風に揺れる景色に塗り替えられていることと思います。

ふと車内の吊り広告を見ると、我が地元兵庫県「やっぱり、ひょうごキャンペーン」の広告が遠い富山県新潟県を走る北陸本線普通列車の中にまであって何か嬉しいようなこそばゆいような妙な感じでした。もっとも475系の運用範囲は先ほども触れたように福井県敦賀から新潟県直江津まで300km以上にわたる広域ですからそんなに変わったことでもないのですが。



富山からの短距離列車が折り返す泊を過ぎたあたりから、ようやく日本海が見えてきました

敦賀から北陸本線の列車に乗り継いで約240km、初めて車窓の間近に海を望む区間です。糸魚川の一つ手前の駅名にもあるように、晴れていればもっと鮮やかな青い海の眺望……というわけにはいかず、残念ながらこのあたりから雲行きが怪しくなり始めました。下の方は、景勝地としてその名が知られる親不知駅で海側を撮ったスナップですが、このあたりは北陸自動車道が海岸線の間近を走るJRより更に海に突き出した珍しい「海中高架橋」となっています。


三ノ宮から新快速、普通列車と4本の電車を乗り継ぎ約8時間……夕方5時過ぎようやく糸魚川駅に到着しました。

大糸線は大学4年になる前の春休みに青春18きっぷで3泊4日の旅行をした際に松本側から乗り通して以来なので、大方22年ぶりの訪問になります。

さあ、ここから今回の旅行の「メイン・ディッシュ」の始まりです。