◆Vol58:22年ぶりの大糸線/436D(1)糸魚川→根知~北陸&大糸線「青春18」フィールドワーク



大糸線436D(糸魚川17:37→南小谷18:38)の乗車レポート。

糸魚川駅を、もと来た富山方面に向けて出発し内陸寄りにカーブ、市街地を抜けて短いトンネルをくぐると次駅の姫川です。ここから頸城大野根知までは水田や森の中を淡々と進む比較的穏やかな道のりでした。



根知(ねち)駅-この駅は、大糸線の北側(糸魚川南小谷間)の途中駅で唯一列車交換が可能となっていて、対面式ホームが平行に並ぶ2面2線のレイアウト。糸魚川南小谷の非電化区間は1日7往復、糸魚川から途中の平岩で折り返す区間便が朝夕各1往復、合計9往復のうち、ここ根知で行き違うのは朝1回、昼1回、夕方2回計4回となっています。

436Dが根知に着くと……平岩から折り返してきた433Dが先着で待ち受けていました。この日最後の列車交換です。


行き違い相手の433Dとしてこの日運用に入っていたのは先代標準色(クリーム4号&朱色4号)のキハ52-115でした。タラコ色の首都圏色や、今のファンの多くにはリアルタイムの記憶というよりは「動く資料」として人気がある初代標準色のキハ52-125も異彩を放っていてイイのですが、私の年代(1964年生まれ)的には、ローカル線のディーゼルカーはやはりこの色でなくては。

唯一の列車交換場所として異なる塗色の列車が並ぶこの駅は、約35kmの間にいくつも有名な撮影スポットのある大糸線非電化区間の中でも有数の「絵になる場所」として知られています。カメラと三脚を携えた多くのギャラリーに見送られ、436Dと433D、2両のキハ52は挨拶代わりに白いエグゾーストを噴き上げ、それぞれ反対側に別れて行きました。

さて、ここからが大糸線非電化区間の「ハイライト」となる険しい道のりになります。


根知駅 列車交換のスケジュール】
■駅から時刻表 根知駅より
<1>
糸魚川から 426D(8:15発)→根知8:29着8:32発
南小谷から 423D(7:51発)→根知8:31着8:32発
<2>
糸魚川から 432D(14:49発)→根知15:04着15:04発
南小谷から 429D(14:21発)→根知15:02着15:04発
<3>
糸魚川から 434D(16:41発)→根知16:55着16:56発
南小谷から 431D(16:13発)→根知16:53着16:56発
<4>
糸魚川から 436D(17:37発)→根知17:51着17:52発
※平 岩から 433D(17:29発)→根知17:49着17:52発