◇韓国・第5回:清渓川(2006年)

「韓国の旅」の5回目は……ドブ川から清流が甦ったソウルの「新名所」清渓川(チョンゲチョン)です。


清渓川とは…鐘路(チョンノ)から乙支路(ウルチロ)にかけて西から東に流れている全長約8kmの川。60年代の経済成長期に水質汚染が一層進んで完全にドブ川となり、悪臭等が問題となった末に川そのものに蓋がされてその上に高速道路が作られ、完全に暗渠と化してしまいました。

しかし1968年に建設された清渓川高速道路が築30年を経過して老朽化し、その処遇が問題となった際に清流を復元しようとする計画が持ち上がります。そして議論の末に、川の復元を公約に掲げたイ・ミョンパク氏が2002年に当選(任期~2006.6)し、全長約5.8kmのプロムナード整備工事が2003年~2005年にかけて行われました。

それでは…昨年の韓国旅行最終日の午前中の自由行動で立ち寄った清渓川のスナップを何枚かご紹介します。


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まず1枚目は…東大門の脇にある五門水橋(オガンスッギョ)から西側の鐘路側を望んだ写真です。

この時は東大門の回りをぶらぶらと散歩してから(第4回参照)、すぐ側の清渓川にも足を伸ばしてみました。川の両側に並んでいるのは東大門市場のショッピングモール、左側が古い建物、右側が新しいものだと思われます。

夜になるとプロムナード全体がライトアップされ、本当は夜に行ってみたかったのですが…さすがに1日鉄っちゃんした後だとそんな気力は残ってなかったです(笑)。


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次の写真は、反対の乙支路側のプロムナード、ここから川へ実際に降りてみました。上の写真の階段のところから、甦った清流の間近まで寄ることができます。写真ではちょっとわかりにくいですね……。こちら側も川に沿って左右にショッピングモールが建っています。お昼前の憩いのひととき、といったところでしょうか、プロムナードの所々ではショッピングモールあたりで働いている若い人々が…お弁当やパンを広げていました。

上の写真では、川の中に石が置いてあるのがわかりますが、やっぱりこういうのがあれば向こう岸に渡ってみたくなります(笑)。


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ちょうど渡りきったとき、流れの真ん中に据え付けられている噴水台から水が突然噴き上がりました。どうやら正午ちょうどのようです。

一緒に旅行に来ている人たちは、私とツアーリーダーの主幹さん(ハンジュンマクに行くとか)以外は午前中は「チャングムロケツアー」に参加していて、お昼頃にはホテルへ戻ってくるとのこと…さあ、私も集合場所の明洞のホテルへ戻ってお昼ご飯を食べに出掛けるとしますか。東大門からは地下鉄4号線1本で帰れます。




【関連リンク】
※*_C:清渓川 -はてなブックマーク(nigel's bookmarks for bookshelves)
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元々清渓川は李氏朝鮮の太宗の時代からソウル城内の「下水道代わり」として整備されていたこと(当時の名称は開川)がわかりました…史上初めてその名にふさわしい清流になった…ということでしょうか。そういう意味では「清流が甦った」というよりは「新しい川に生まれ変わった」と言った方がいいかもしれません。

次回は、ソウル随一の繁華街、明洞の予定です。