■No.14:京阪バス・四条大宮1986年

イメージ 1

イメージ 2

四条大宮バスターミナル 1986年頃



「三菱G4ボディの肖像」、今回ご紹介するのは、京阪バスの三菱G4タイプです。京阪バスといえば、多くの方がイメージされるのは日野車か、三菱車でも三菱B35タイプ(通称「ブルドック」)ではないかと思われますが、一部にG4タイプのクルマが存在していました。

上の写真は、リアグリルの形から推定して1976年式あたりの三菱MR470、ナンバーは「滋22 か628」とありますので、滋賀県の大津営業所持ちのクルマかと思われます。

当時四条大宮からは、山科・醍醐方面へ向かうバスが1時間に1本くらい、浜大津・琵琶湖ホテルへと向かうバスが確か2時間に1本ずつくらいの割合で出ていましたが、今では山科・醍醐方面行きの便のみになっています。

四条大宮に到着したバスは、四条通四条大宮交差点の東南角のミニ操車場で休憩を取り、その後1枚目の写真で言えば道路を挟んだ向かい側(「コマ・ゴールド劇場」の下あたり)停留所(市バス・京都バスと共通)で客扱いをして出発していきました。私は、高校~大学時代と帰りは同じバス停で岩倉行きの市バス31系統を待っていて、よくこの京阪バスがやってくる場面に出会い、1回くらいはふらっと乗ってみてもいいかな、とよく思ったモノでしたが、結局は1度も乗ることなく就職と同時に京都を離れることになってしまいました。


イメージ 3

こちらは「呉羽製」のG4タイプ


上から2枚は三菱純正のG4ボディでしたが、こちらの方は「呉羽自動車工業」製のG4ボディです。三菱純正との形状の違いは、■No.2:呉羽の里から・・・でも取り上げたことがありますが、リアの形状で言えば、呉羽バージョンの方が角がなく、若干「おとなしい」イメージがあります。ナンバープレートから判断すると、こちらのシャシーはひょっとして三菱MP107あたりかもしれません。

どちらかといえば、京阪バスの三菱製G4は、こちらの呉羽バージョンを見かける方が圧倒的に多く、純正タイプはこの写真を撮ったときと、あと2~3回あったかどうか。もともと、京阪の三菱製バスといえば、全部呉羽製ボディと当時は思いこんでいただけに、三菱純正ボディを見かけたときにはかなり驚いたのを覚えています。


次回は、先頃廃止された京都交通祇園-園部間国道急行バスで使われていた三菱B806の予定です。


イメージ 4