#その他人文科学

「公共空間」と「人権」~「図書館ホームレス問題」から(1)

【"参考文献"リスト】 ■(1)nigel's bookmarks for bookshelves/図書館ホームレス問題(はてなブックマーク) ■(2)芋掘り遠足ノ弐 - 1day,1page - Yahoo!ブログ(わたりとりさん) ■(3)人権の自明性でひとこと - はてなハイク (1)のブックマークにクリップした記…

▼これもまた「コンプライアンス」?

「日教組(JTU)全体集会拒否事件」と「コンプライアンス」について 【言及元記事】 (1)◎私たちは裁判所の決定よりも顧客と地元を尊重する -地を這う難破船(sk-44さん) (2)◎はてなブックマーク -私たちは裁判所の決定よりも顧客と地元を尊重する (3)◎思想ロン…

▼web空間における「パブリックな私」を考える4つのメモ(4)webという公共空間と私

<web空間における「パブリックな私」を考える4つのメモ:過去記事> (1) これは怖いインターネッツでつね (2) web空間で個人情報が晒された事例 (3) それもまたパブリックな私 4 webという公共空間と私 この一連の論考では、web空間における「個人情報のコ…

▼web空間における「パブリックな私」を考える4つのメモ(3)それもまたパブリックな私

<web空間における「パブリックな私」を考える4つのメモ:過去記事> (1) これは怖いインターネッツでつね (2) web空間で個人情報が晒された事例 3 それもまた「パブリックな私」 これまでの論考で念頭においていた「web上のコンテンツ」とは、HTMLベースの…

▼web空間における「パブリックな私」を考える4つのメモ(2)web空間で個人情報が晒された事例

前回記事「これは怖いインターネッツでつね」の続き 2 webで個人情報が晒された事例 実際web空間には、特定の個人に対して半ばリンチと化した集中攻撃が行われる中でその個人情報が晒され、攻撃にターボがかかる事例が多く残されている。 荻上チキ氏「ウェブ…

▼web空間における「パブリックな私」を考える4つのメモ(1)「これは怖いインターネッツでつね」

1 web空間における「個人情報」と「危機管理」 インターネットは恐ろしい(1) インターネットは恐ろしい(2) (トンコさん -Yahoo!ID tonko_hard) ここで取り上げられている問題の1点目……web空間における「個人情報の管理」は「古くて新しい」と同時に「新し…

▼差別とヘイトスピーチQ&A(4)「非寛容への非寛容」

Q7 差別やヘイトスピーチは確かによくないことだと思います。でも、そういう非寛容な言動に対して「差別するようなクズ」とか「ヘイトスピーチをするようなカス」とかいう罵倒で応えるのはどうなんでしょう?「非寛容に対する」非寛容な言動は、結局差別やヘ…

▼差別とヘイトスピーチQ&A(3)「逆差別」

Q6 最近よく、「逆差別」という言葉を聞きます。どんなものがあるのでしょうか?また、それは、差別をなくすものでしょうか? それとも助長するものでしょうか? よーく考えると、その『「逆」差別』という言葉自体が差別意識の上に成り立っているように思え…

▼差別とヘイトスピーチQ&A(2)「差別する心」(Q3-Q5)

Q3 「差別はしない方がいい」という考え方は今の社会の風潮として定着していると思われますか? 前項でも説明したとおり、近代以降の市民社会は「差別はいけない」という概念を核として組み込んでおり、その枠組みの中で法や社会諸制度が整備されてきまし…

▼差別とヘイトスピーチQ&A(1)「差別する心」(Q1-Q2)

「異文化交流考察」の第3論考「ヘイトスピーチ」2回目は……といきたいところだったのですが、ヘイトスピーチの論考はこれまでの差別についての論考と重なる部分が多く、それゆえこれまでの論考の繰り返しになることも多いことから、整理とまとめも兼ねてQ…

▼「ヘイトスピーチ」とは何か(1)~第3論考

「異文化交流考察」、第2論考「差別について」に続く第3論考は「ヘイトスピーチ」です。 とはいえ、偏見/差別のトリッキーな構造とヘイトスピーチの構造はかなりの部分で重なっている、というより偏見や差別、あるいは差別意識の具体的な言動がヘイトスピ…

▼異論を「批判すること」と理解すること~第二論考「差別について」を終えて

もちろんこれはあくまで政治的なというか差別主義者やどうかしている人を大人しくさせて快適な社会を維持するための話であって、その上で議論できそうな相手と議論がなされるのが好ましいのは言うまでもない。というのも、反差別団体だろうとなんだろうと、…

▼「倫理」に行き当たる「差別」の概念~「差別について」補論(6)

「差別をしてはいけないのは何故か」というフレーズに限ったことではないのですが、「~してはいけないのは何故か」には次の2つの命題が含まれています。 1) 「~してはいけない」とされるのは何故か? 2) 「~してはいけない」に従う(従わなければならない…

▼「差別」概念という否定できない正義?~「差別について」補論(5)

*「差別」概念という否定できない正義……を振り回すのはよくない。 *自己に批判的な意見に「差別」というレッテル……を貼って回るのはよくない。 「差別」に関する議論、あるいは差別的な言説に対する対抗言論の中で、上に挙げたフレーズを見かけることがあり…

▼「ネガティブな他者認識」と「差別」の構造~高橋和巳「差別について」補論(4)

3 「ネガティブな他者認識」と「差別」 被害と加害の複雑な連鎖~高橋和巳「差別について」補論 上の記事でも述べたとおり、「ネガティブな他者認識」の全てが即座に「差別」となるか…といえば必ずしもそうではなく、その間にはいくつかのステップが介在しま…

▼「ネガティブな他者認識」これまでのまとめ~高橋和巳「差別について」補論(3)

「異文化交流考察」……前回の記事では、「差別」についての考察の中で「はまり込んでしまった」点について触れました。 その後、少し時間がかかってしまいましたが、今回からは、これまでの論考を振り返りながら、「差別」に係る論点を再度整理し、洗い直して…

▼ノートに代えて~高橋和巳「差別について」補論(2)

【07.03.16 --20:56--】 第二考察「差別について」 これまでの2回の記事の中で、コメントをいただいたり、また、他の関連記事を読んだりする中で、「ネガティブな他者認識」の構造と差別との関わりを、もう少し整理し確認しておかなければいけないな…と感じ…

▼被害と加害の複雑な連鎖~高橋和巳「差別について」補論

▼闇の中でほくそ笑む<悪霊>~高橋和巳「差別について」より 「異文化交流考察」第二考察、「差別について」。 前回の論考では、「自らが『差別というネガティブな他者認識』にとらわれていないか、どのように判断すればいいのか、あるいはどうすれば巻き込ま…

▼番外編:「トラックバック」とは何か?

今回の記事は、異文化交流考察第2考「差別について」から少し離れて、それこそ人によって考え方や意義がそれぞれ異なる(つまりある種の「文化圏」に分かれてしまう)ブログ特有の機能といわれる「トラックバック」について考えをまとめてみたいと思います。 …

▼闇の中でほくそ笑む&lt;悪霊&gt;~高橋和巳「差別について」より

異文化交流考察…第2回の考察は、「ネガティブな他者認識」の代表とも言える「差別」についてです。 まずは中国文学者・作家の高橋和巳(1931~1971)の未完のエッセイ集「人間にとって」(1971.8新潮社刊)の中の小論「差別について」の論考を紹介したいと思い…

▼見られる自分と見られたくない自分 ~わたしとあなた、あなたとわたし:補論(3)

▼わたしとあなた、あなたとわたし~「他者」を理解するということ ▼わたしとあなた、あなたとわたし~他者を理解するということ:補論 ▼押しつけないことを押しつける? -わたしとあなた、あなたとわたし:補論(2) 「異文化交流考察」第1考「他者を理解す…